20日、NCsoft は最近 1審にて懲役判決を受けたリネージュエミュレートサーバーの
運営スタッフを相手に、民事訴訟を検討している事がわかった。

NCsoft 関係者は、
「実刑が宣告された為、会社が受けた被害の補償を受ける根拠が生じた。
　最大限早いうちに民事訴訟を始める」 と説明した。

地方法院は 1月 8日、リネージュエミュレートサーバーの運営者（32歳）など、
2人に対してそれぞれ懲役 1年 6ヶ月を、サーバー運営者とアイテム販売商、
プログラマー 3人に対して、それぞれ懲役 6ヶ月（執行猶予 2年）と、
保護観察処分 80時間の社会奉仕判決を下した。

また、運営スタッフ 2人に対しては、それぞれ 6億 7500万ウォン（約 6,688万円）ずつ、
総 13億5000万ウォン（約 1億 3,377万円）の追徴金を賦課した。

NCsoft が不法エミュレートサーバー運営スタッフを相手に、損害賠償を請求するのは初めてだ。
正確に算定してはいないが、追徴金の規模をゆうに越えてくる事が予測される。

NCsoft 関係者は、
「追徴金は不法で得た収益を還収するものであり、会社の受けた被害は、
　別に補償を受けなければならない」 とコメントした。

不法エミュレートサーバーは、個人が不法でサーバープログラムを設置し、運営する行為だ。
ゲーム等級に関係なく誰でも接続する事ができて、不法両替行為などが頻繁に行われている。
個人情報の管理手段もなく、利用者が犯罪に露出しやすい事も特徴で、
運営スタッフに対しては著作拳法違反，著作権法違反幇助罪を適用する事が可能だ。

2014年、ゲーム物管理委員会の調査によれば、
不法エミュレートサーバー運営により発生する韓国内だけのゲーム業界被害額は、
1633億ウォン（約 161億8188万円）に達している。

NCsoft は 2013年頃から自社モニタリングを含む関係機関と協力して、
不法なエミュレートサーバーを摘発してきている。
ポータルと共に関連検索語も削除して、アイテム取引仲介業社に取り締まり要請も行った。

韓国政府も取り締まりに積極的だ。
文化体育観光部は 2014年、検察と合同で 「リネージュ」，「リネージュ2」 の、
エミュレートサーバーを捜査、運営者など 15人を起訴した。
法院は首謀者には懲役 1年を、関連者 2人には罰金刑を宣告している。

弁護士は、
「不法エミュレートサーバーによる被害は明確なだけに、損害賠償訴訟が可能だ。
　不法エミュレートサーバー運営スタッフには、警戒心を催すキッカケになるだろう」 と、コメントした。