2015年5月17日
NCsoft、経営権を安定させる事は出来るか? [ 情報・ニュース等 ] Tweet
●下半期成長はどうなる?
今年初めに経営権紛争を経験した NCsoft の 2015年 1分期売上と
営業利益は、前年度と似ている水準を記録した。
しかし、NCsoft の代表ゲームである 「リネージュ1」 に対する依存性の
脱却可否や、ネットマーブルゲームスとの具体的な協力方案などを
明らかにする事が出来ておらず、下半期成長に疑問点を残している。
(アジアトゥデイ)
去る 2月に断行されたネットマーブルゲームスとの戦略的提携が、
モバイルゲームの強化次元で成り立ったと明らかにした点を考慮すれば、
この部分に対する成果反映は不足だったという指摘がある状況だ。
これと共に、NCsoft の経営権紛争解決は、
モバイルゲームの安着可否が分かれる 2分期になる筈だという見込みも出ている。
エンシ・ソフトは 13日、1分期の売上と営業利益を発表して、
前年同期対比 6% と 1% 上昇した 1881億ウォン と 449億ウォンだとそれぞれ明らかにした。
最大オンシーズンの去年 4分期よりも、売上・営業利益は 20%,49% 減少した数値だ。
製品別売上は 「リネージュ1」 660億ウォン,「リネージュ2」 110億ウォン,
「アイオン」 183億ウォン,「ブレイドアンドソウル」 268億ウォン,「ギルドウォーズ2」 200億ウォン,
「ワイルドスター」 26億ウォン,「その他カジュアルゲーム」 178億ウォンとなり、
この中で 「リネージュ1」 の売上は前期対比 32% 減少,前年同期対比 61% 増加と明らかにされた。
1分期の売上と営業利益は、平年水準を維持している為、大きな問題は無さそうだが、
相変わらず 1つのゲーム(リネージュ1)に対する依存度が依然高く、リスクがあるという指摘が
繰り返されている。
また、「リネージュ1」 の売上高成長分を全体売上から除外すると、
NCsoft の 1分期成長は事実上無いという解釈もある。
同時に、モバイルゲームの実績反映や、戦略提示も不足しているという指摘が上がった。
実績発表から引き継いだカンファレンスコールにおいて、去る 1分期モバイルゲーム発売開始が遅くなり、
この部分に対する売上反映が不備だったという説明は行われたが、
今後の戦略に対する解明は行われず、不足していたからだ。
また、ネクソンとの経営権紛争火種は、相変わらず残っている状態だ。
キム・テクジン NCsoft 代表が経営権防御の為に引き入れたネットマーブルゲームスとの
モバイル事業シナジーが、1分期には確認されなかった事もある。
先立って NCsoft は去る 2月、経営権防御の為、
ネットマーブルゲームスと 3800億ウォン規模の自社株対等交換を実施した。
キム代表は当時、自社株対等交換理由に対して、
「モバイルゲームの競争力を高める為だ」 と明らかにした。
この為、NCsoft とネットマーブルゲームスは、IP(知的財産権)を活用したゲーム開発、及び、
マーケティングリソースを活用するという戦略が行われると思われた。
しかし、2ヶ月が経過した時点でも、シナジー戦略は不足の一歩を辿っており、
キム代表が自社株交換名分で提示した 「シナジー効果」 は半減していると指摘されている。
この件に対して NCsoft 最高財務責任者(CFO)は、
「知的財産権活用部分では、ネットマーブルゲームスと具体的な協力が成り立った段階だ。
両社のコラボレーション関係は主要実務レベルにて行われているし、
早いうちに活用方法に対して、共有する席を持つ様にする」 とコメントした。
投稿者 (む) : 2015年5月17日 20:12