2013年12月24日
開発インタビュー 「アルテイアのコンセプトは昔のリネージュ2」 [ 3rd THRONE アルテイア特集 ] Tweet
●リネージュ2 開発チームインタビュー
6年ぶりに、「リネージュ 2」 で新しい種族が出た。
弱い外見と違い、格闘に強い 「風の種族」 アルテイアがその主人公だ。
去る 11日、サーバーに適用された 「次元の異邦人たち」 アップデートは、
初週だけで全接続者数 19%,復帰ユーザー数 200% 以上増加する程、
停滞していた 「リネージュ 2」 に活気を吹き入れた。
今年で 10歳を迎えたゲームの指標変化として見たら、
これは劇的な変化だ。
開発チームはここで満足していない。単純な指標上昇だけで無く、
今回のアップデートをキッカケにして、崩壊したゲームの特性を引き締め、
1 レベルから 99 レベルまで一緒にするコミュニティを構築するなど、
「リネージュ 2」 の体質改善を行うという覚悟だ。
果たして開発チームが 「次元の異邦人たち」 アップデートで起こしたい
変化は、どんな姿だろうか?
●アルテイア、コミュニティーと経済、全てを掴む
記者 :
- 弱い外見に格闘がコンセプト。新しい種族の設定が独特ですね。
企画チーム長 :
- 新種族のコンセプトとして、格闘と近接魔法等が、初めから強いイメージだった。
そこに、開発チームの狙うイメージの 「反転魅力」 と、わざわざ似合わない要素を結合してみた。
思ったよりも反応が良くて幸いだ。
コミュニティ事業チーム長 :
- ローンチング前、女性格闘家とコラボした事も、アルテイアのコンセプトの為だった。
おかげ様で リネージュ 2 を楽しんでいないユーザーにも話題となり、開発チーム皆驚いた。
今後もアルテイアに対するプロモーションがあれば、彼女を積極的に考慮してみるつもりだ(笑)
※関連 : ストーリー映像 「英雄と大聖杯 次元の異邦人達」 公開
記者 :
- 6番目の種族だった 「カマエル」 は、2007年に追加されました。
あまりに久しぶりに出た新種族では無いですか?
企画チーム長 :
- 実は、アルテイア アップデートは、かなり随分前から企画されて来た内容だった。
しかし、今までは新しいコンテンツを追加するより、既存コンテンツを整頓するのが最初だと思い、
アップデート自体遅くなった。長い間ユーザーの方々を待たせてしまって申し訳無い。
記者 :
- 久しぶりに出た新種族なので、気を使った部分も多かった様ですね。
システムデザインチーム長 :
- 久しぶりに登場した大規模アップデートであるだけに、既存ユーザーと復帰ユーザー、
そして、新規ユーザー皆を満足させる事が出来るコンテンツを作る事がカギでした。
先に、新しい種族、新しいキャラクターの追加される事自体が、
新旧ユーザー融合に焦点を合わせた要素だった。
実は新しいコンテンツを追加する時、一番多く心配するのが、
どんな風にすれば新規ユーザーと既存ユーザー、両方が楽しめるかどうかだ。
新しい種族を追加すれば、既存ユーザーや新規ユーザー(或いは復帰ユーザー)は、
皆同じ環境でゲームを始める事が出来て、自然に二つのユーザー層が似る様になる。
新規ユーザーはより易しくゲームに適応する事が出来る様になるし、
既存ユーザーも、成長過程が楽しくなる。
アルテイア種族だけの特徴である 「錬金術」 は、既存ユーザーの為の設計だった。
どうしても主力キャラクターがいるユーザーは、新しいキャラクターが追加されたとしても、
それを一からプレイするのは易しい事では無い。
しかし、その為に無理やり新規キャラクターを強く設計すれば、バランス問題も起こる。
その為、アルテイア種族には、他の種族には無い 「錬金術」 能力を与える事にした。
錬金術を通じて、既存に疎外されていたアイテムを再度スポットライトに当てて、
これを通じて得る事が出来るアイテムが生ずる様にする等、
既存ユーザーも新しいキャラクターを育てる必要性が感じられる様に悩んだ。
記者 :
- 戦闘バランス負担は減ったかもしれませんが、経済バランスは崩れるのでは?
システムデザインチーム長 :
- 先に今回追加された 「錬金術」 は、アルテイアの強点を活かす事以外にも、
既存 リネージュ 2 の経済バランスを調整する為に取り入れたシステムだという点を言いたい。
実際に錬金術を通じて、既存では捨てられていたアイテムがまた注目されて来ており、
これを始まりに、ゲーム内経済も良い方向へと大きく変化しました。
勿論、ゲーム内経済バランスは、いつも敏感な問題です。
開発チームもこれを認知していますし、今も弛まずアルテイアの生成振り子と、
錬金術で生産される物品統計等を追跡しています。
この様な資料を土台に、弛まぬアップデートとパッチで経済を整えて行く計画です。
●アルテイアは 「リネージュ 2」 本然の味を生かす為のアップデート
記者 :
- アルテイア大規模アップデートがライブサーバーに適用されてから、10日が過ぎました。
ユーザー達の反応は如何ですか?
コンテンツ事業チーム長 :
- 全接続者数が 19% ほど上昇した。
リネージュ 2 が 10年前のゲームなのに関わらず、ゲーム内外で多くの話題になった。
復帰ユーザーも、200% 増加した。
新規と復帰ユーザーの 80% ほどが、アルテイアを育てる程に人気だ。
もちろん既存ユーザーも例外では無い(笑)
企画チーム長 :
- 「次元の異邦人たち(アルテイア アップデート)」 に先だって、
公式ホームページに開発者インタビューが出た事があった。
当時はバランス調整をしないまま新規キャラクターを作るなと、コメントが炎上した(笑)
しかし、実際にアルテイアがライブサーバーに追加されると、
反応が 「可愛い」,「面白い」 等に、徐々に変化していきました。胸がいっぱいでした。
記者 :
- アップデート適用後の最大の変化を指折り数えると何ですか?
システムデザインチーム長 :
- 多くの話題があるが、個人的には新種族追加によって、
今まで荒れて寂しかった低レベル区間に人々がごった返し始めたと言う事に、
意味を付与したい。
どうしても リネージュ 2 の歴史が 10年も過ぎていると、
ユーザー層は 90 ~ 99 レベル地域に大部分が集中しており、
コミュニティもその区間を主として起きる傾向が強かった。
アルテイアが追加された事により、1 レベル地域からユーザー達がごった返し始めたし、
ゲーム内どこでもユーザー間交流が活発になった。
過去 リネージュ 2 のコミュニティ性が、今回のアップデートによって強まった感じだ。
記者 :
- しかし、それは新種族アップデートによる一時的な現象では無いですか?
企画チーム長 :
- 多分、低レベルコンテンツに対する悩み無しにアップデートを進行したら、そうなったでしょう。
しかし、私たちは今回のアップデートにおいて、一番多く気を使った事は、
「リネージュ 2」 が既存に持っていた特性を活かす事だったのです。
今回のアップデートにおいて、ユーザー間コミュニティが絶えない様にする為に、
企画段階から多く悩みました。
代表的な要素が、新たに追加された 「全体チャット」 です。
過去、「リネージュ 2」 は地域基盤チャットシステムだけ使用していましたが、
全体チャットを追加する事で、低レベル高レベルどちらも互いに話し合って、
交流する事が出来る様になりました。
それ以外にも、新規地域を中心に狩りコンテンツを改善し、
ユーザー達がより良く出会う事が出来る様に企画を行いました。
直接プレイしてみれば、全盛期の リネージュ 2 の様に、
フィールドあちこちからユーザー間コミュニティが成り立つのが見られるでしょう。
全体チャット等、多様な便宜性改善が成り立った次元の異邦人たちアップデート
記者 :
- アルテイア種族を設計しながらも、そんな悩みがあったのですか?
システムデザインチーム長 :
- 話題は 「一般攻撃」 でした。
過去のリネージュ 2 は、一般攻撃を主として進行されたゲームでした。
おかげさまで 「棒立ちケンカ」 という言葉もありましたが、
一方では戦闘中にチャットが容易いという長所もありました。
こんな戦闘特性が、過去 「覚醒」 アップデートにより、スキル中心に変化しました。
戦闘の躍動性は強化されましたが、それにより、ユーザー間コミュニティが減ってしまい、
惜しい点へと変化してしまいました。
その為、アルテイア キャラクターを設計する時は、過去の感じを活かす事が出来る様に、
「一般攻撃」 を集中して出来る様にしました。
アルテイアの戦闘は、基本スキル攻撃の比重が少ない方であり、
一方で、それによる単調さを解消する為、モーションや攻撃効果に、特に念を入れました。
多分、じーっと争う姿を見ていたら、一般攻撃にも関わらず、
キャラクターのテンションがとても動的に感じる事が出来ると思います。
過去のリネージュ 2 の様に楽だが、戦闘も楽しくなる様にする、
これがアルテイアの戦闘コンセプトです。
記者 :
- 幾らモーションが躍動的でも、一般攻撃が主体戦闘なら、結局単調に感じるのでは?
システムデザインチーム長 :
- スキル攻撃の比重が低い事と、スキルが少ない事は、他の問題だと思っています。
アルテイアの戦闘は前者であり、スキルは少ない訳ではありません。
ただ、モンスターとの戦闘なら、全スキルを使わなくても、難しくない様に勝利出来るのです。
効率性の差が無い訳ではありませんが、ユーザーが入れ込む事を考えれば、
時には適当に指を休める様にする事も利得です。
もちろん、PvP では話は違います。
人工知能(AI)では無い、実際の人を対象にするだけに、
ユーザーは自分のキャラクターが持った全てのものを動員すればこそ、
戦闘で勝利を収める事が出来るでしょう。
一般攻撃主体の戦闘の嫌いなユーザーは、参考して欲しいです。
●2014年は、より多くのオフラインイベントを行う
記者 :
- 「リネージュ 2」 がサービスを始めてから 10年経過しました。
これからどんな変化を持って来たいですか?
コミュニティ事業チーム長 :
- 10年間、本当に多くの方々が 「リネージュ 2」 を楽しんで下さりました。
中には変わらずゲームを楽しんで下さる方もいるし、暫くゲームを休んでいる方もいる。
個人的には、過去 リネージュ 2 を楽しんだ方々が、もう一度 リネージュ 2 を楽しめる様、
これをキッカケにして、気軽に何時でも帰って来る事が出来る環境を作りたい。
企画チーム長 :
- 勿論、今 「リネージュ 2」 を楽しんでいる、ユーザー方々の悩みも捨て置きません。
リネージュ 2 の特性を確立し、疏外されたコンテンツを活かし、新しい挑戦を提供するのが、
私たちの仕事です。
記者 :
- 「リネージュ1」 の場合、クラシックサーバーがオールドファンたちの歓呼を受けましたし、
「アイオン」 はグラフィック リニューアルで、ユーザー達を驚かした事例があります。
「リネージュ 2」 は、こんな計画は無いのですか?
企画チーム長 :
- 現状グラフィック改善作業は、まだ計画にはありません。
暫くの開発チームの課題は、「リネージュ 2」 の特性を、再度確立する事です。
コミュニティ事業チーム長 :
- クラシックサーバーに関しては、関心を持っている。
おかげ様で、過去 「リネージュ」 は、郷愁を持ったユーザー達がたくさん帰って来たし、
これによって、休眠ユーザーもたくさん復帰した事が分かっている。
一部 「リネージュ 2」 ユーザー達も、こんな要求をしているが、
多くの修正案の為、まだ具体的な計画は無い状態だ。
一応今の仕事に区切りがつけば、直接ユーザー達と疏通し、意見を取り集めたい。
記者 :
- 直接ユーザー達と疏通するとは、オフラインイベント等を念頭に置いた事でしょうか?
過去 リネージュ 2 は多くのオフラインイベントを行う事で有名でしたが、
暫くこの様なオフラインイベントからは遠のいていますね。
コミュニティ事業チーム長 :
- はい。最近アルテイアのテストの一件で、一部ユーザーの方々と直接会いましたが、
皆それに対して惜しがっていました。
今年は開発の問題により、オフラインイベントが減っていた点は申し訳無く思います。
2014年には、ネットカフェイベントやユーザー懇談会、PvP 行事など、
オフライン行事を増やして行く計画です。多くの関心をお願い致します。
PvP イベント 「バトルトーナメント」 もまた開催される予定。
記者 :
- それではアルテイア以後、続けるアップデート計画はどうなりますか?
コンテンツ事業チーム長 :
- 今回追加されたアルテイアや、全体チャット等により、リネージュ 2 に活気の風が吹きました。
今まで追加された事が大きな単位のコミュニティ改善だったら、
これからは小規模コミュニティを助ける為のシステムが追加される予定です。
企画チーム長 :
- これと共に、「覚醒」 アップデートで変化した 「リネージュ 2」 のゲーム性を見直して、
ユーザー達が願う 「リネージュ 2」 の特性を確立して行くのが、開発チーム最大の課題になるでしょう。
次元攻城戦の様な、サーバー間 PvP 等、計画している事も多いですが、
当分はゲームの特性確立が、最優先の事項になるでしょう。
今後ともアルテイアの様に、楽で豪快な戦闘をお披露目出来る様にします。
記者 :
- 最後に、ユーザー達に一言お願いします。
企画チーム長 :
- 「リネージュ 2」 がサービスされてから、もう 10年が経過しました。
長い時間の間、ゲームを愛して下さったユーザーの方々に感謝致します。
多くの方々の愛と関心のお陰で、ここまで来る事が出来ました。
これに報いる為にも、最善を尽くします。
コミュニティ事業チーム長 :
- :10周年プロモーション文言の中に、「家族」 という単語があった。
家族という言葉の様に、これから 「リネージュ 2」 の関係者全員が、
ユーザーの方々の為に、本気を尽くしたサービスをする事を約束致します。
これからも成長して行く 「リネージュ 2」 を、見守って頂ければ幸いです。
投稿者 (む) : 2013年12月24日 14:39
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コメント
他の職ほったらかしにしたままアルテイアだけ通常攻撃主体にしたり
ゴミアイテム合成する錬金術を実装したりしても、昔のリネージュ2には戻らないだろうにw
日本も韓国の運営サービス並に頑張れば復帰者が増えると思う。
韓国は課金制だけどGM在中、有料で常時鯖移動、名前変更サービスの実施
日本は月額課金制なのにGMが不在。鯖移動も名前変更サービスもする気配がない。
鯖移動と名前変更実施はしてほしいな。
日本で鯖移動は過疎化に拍車をかけるから無理だと思う
名前変更とGMについては同意します
>>3
サバ移動サービスは、必要だと思うよ。
ダメ鯖に、キャラ固定して、やる気失せて止めてく人を減らすのに役立つと思うけどね
それとも、ダメ鯖に固定で、有望な人材を各個撃破されるほうがいいかな?
なんて考えもあるので、サバ移動サービスの否定は、どうかとおもうよw
性別変更サービスもパッケージで出たしね。
サバ移動も、そろそろ出したほうが良いと私は思っている。
名前変更で垢売り垢買いロンダリングしたいんですね。
わかりますw
熱心にコメしてる奴等、ちょっと他の遊び開拓しようぜ
(覗きにくる俺も俺だが)
鯖移動は賛成なんだけどなぁ
例えば害に汚染されたままの鯖で嫌々プレイしたくないだろ?
>>7
害が移動してくる可能性だってあることを忘れてないか?今はどの鯖にも害はいるし鯖移動より鯖統合して害同士やりあわせたほうが活性化するのかも
>どうしても主力キャラクターがいるユーザーは、新しいキャラクターが追加されたとて
>も、それを一からプレイするのは易しい事では無い。
闇城イベント実装の時「pkカウント溜めるのがイヤならpk専用のキャラ作れば?」
って言ってたくせになんだよこれ
マジキチやろこいつら
鯖移動、名前変更www
どうでもいい
普通にドロップをするようにしてくれ
経験値だけで狩りさせようとするのマジ勘弁
なんか・・過去に言ってた事をいろいろ思い出してみたが、ぜんぜん繋がらないのは
なぜだ?w
>>11
今さら何を?
そういうゲームだろ?w
>今までは新しいコンテンツを追加するより、既存コンテンツを整頓するのが最初だと思い
情弱ですまんが、いつ【既存コンテンツを整頓】を行ったのか教えてください
【既存コンテンツの破棄】なら知ってるんじゃが?w
NCソフトって狙ってるように、一番ダメな選択肢取るよね
サイコロで決めたほうがまだうまく行きそうw
崩壊したゲームの特性を引き締め、
崩壊したゲームの特性を
崩壊したゲームの
崩壊
ホーカイ・・・
そもそも全鯖過疎状態だから鯖1つにすれば鯖移動とか面倒なことなくなるだろ
城やアジトは初期化して取り合いさせればいい
懐古厨のためにC1~5あたりの仕様の鯖作ればあらかた問題は解決する
というかC5仕様の鯖で遊びたいだけです・・・