●魔斧タウティ

タウティ武器は、破滅の女神チャプター2 アップデートで新たに追加される業火の種のボス、
タウティレイドを成功させる事で得られる、タウティの破片により製作可能な 「R グレード武器」 だ。

タウティ武器は、レイドで得た 「タウティの破片」 をマエストロ イシュマに持って行く事で製作する事が出来る。
ただ、製作時、タウティの破片の加工の為、R グレード クリスタル と ジェムストーン が必要だ。

タウティ武器製作に必要な材料

タウティは、リネージュ2 で初の試みである 「最初の製作型レア武器」 という名前に相応しく、
以前の武器体系とは何種類か、確実に違う点を見せている。

タウティと既存武器類の差。
属性、精錬，エンチャント，武器オプション付与が不可、製作完了時武器選択だけ可能だ。

まず先に、魔斧タウティは、エンチャントが不可能だ。
しかし、アポカリプス / レクイエムの様な R グレードの武器なのに、
R99 ヘリオス武器と同等の攻撃力を持っている。
（+3 祝福されたヘリオス武器と攻撃力が等しい）

また、武器オプション付与が不可能な代わりに、アイテム装備時、1個のアクティブスキルと、
2個のパッシブスキルが活性化され、優れた性能を誇る。

属性面でも、基本的にタウティは暗黒属性 300 が付与されており、
別途属性を付与をしなくても良いという特徴があり、製作にさえ成功すれば、
85 レベルからヘリオス級デュアルオプション 300 属性武器が使用可能だという長所を持つ。

タウティの破片で製作出来るタウティ武器リスト。

タウティ武器は製作完了時、片手鈍器，両手鈍器，デュアルブランドの中から選択する事が出来て、
必要によって選んで使う事が可能だ。
（槍も製作する事が出来たが、1月 4日パッチでリストから消えた状態だ）

製作に完成した時、各自の必要性によって完成アイテムの種類を決める事が出来るし、
既に付与されたオプションを使わなければならない魔斧タウティの登場は、
まるで リネージュ1 のラスバタド武器たちを思わせる様相だ。

職業の必要性により、最終製作時に武器の種類を決める事が出来るという点と、
ボスレイドを通じて材料を得て、製作しなければならないという点で、
リネージュ1 の夢アイテムと同時に破格の値段を誇る武器を思わせる、
そんなリネージュ2 最初の製作レア武器のタウティ。

しかし、そんな 85 レベルから使用可能な R99 グレード級の魔斧タウティの登場を、
ユーザー達は喜ばずに憂慮の声を益々上げている。一体どんな理由からだろうか？

●魔斧タウティに零れ落ちる憂慮の声

魔斧タウティに零れ落ちる大きな関心。
その大きな関心程、ユーザー達の魔斧タウティに対する憂慮も大きくなっている。

ユーザー達が魔斧タウティに対して憂慮する点は、
大きく 「魔法武器の不在」 と 「固定されたタウティ武器の種類とオプション」、そして、
「精錬 / エンチャントが不可能な短所に比べて法外に不足な武器性能」 の三つに分ける事が出来る。

現在、公式ホームページのパワーブックによる発表と、
テストサーバーのマエストロ イシュマの製作リストを見る時、
タウティは片手鈍器，両手鈍器，デュアルブランドだけ製作が可能だ。

去年オフラインイベントで見られた両手魔法鈍器

これらタウティ武器は、全て +3 祝福されたヘリオス武器類の物理攻撃力と魔法攻撃力を持つ。
これらの武器を魔法攻撃力で見た時、現在のテストサーバーでは、近接武器だけ存在しており、
メイジ用武器は探してみる事が出来ない。

しかし、去る 12月 3日。オフラインイベントでのタウティアップデート発表現場では、少し違った。
この時のタウティアップデート発表時、タウティ武器類を説明では、上のスクリーンショットでも見られる様に、
タウティ武器には両手魔法鈍器が存在したのだ。

最初にアップデート発表の内容通りパッチがされるのであれば、
テストサーバーでも下のスクリーンショットのような能力を持った両手魔法鈍器が登場するべきだ。

+3 祝福されたヘリオス レトリビューターの能力を持つと予想される魔法鈍器タウティ

しかし、テストサーバーではこの様な両手魔法鈍器を探す事は出来なかった。
これにより、両手型レア魔法武器を期待していた魔法使用クラスである、エアロヒーラー，
フェオウィザード，ウィンサマナーのうち、特に魔力に敏感で、両手魔法鈍器をたくさん使う
フェオウィザードたちの不満が大きくなっている。

もし、両手魔法武器の削除が計画された事なら、魔斧タウティは近接用に設計された武器という事なのでしょう。
だが、近接武器として見た時でも、近接アタッカーであるオーセルローグ，ティルウォーリアー，
イースエンチャンター，シーゲルナイトなどを目標にして作られた武器である筈なのに、
近接アタッカーたちでさえ憂慮の声が高い。

近接アタッカーたちが口を揃えて憂慮を指摘する点は、正にタウティ武器の種類とオプションだ。

タウティ武器は前に言及された様に、
両手鈍器，片手鈍器，デュアルブランド，そして槍も製作が可能だ。

この中で、槍に分類されるメンテナンスで消えた 「タウティの斧」 を除けば、
全てのタウティ武器たちの基本ベースは鈍器となる。

鈍器！

大きく、剣，弓，槍，格闘武器，短剣，鈍器など、総 6個で分類可能なリネージュ2 の武器類中、
最低のクリティカル確率を持ち、呪われた武器と分類される武器。それが鈍器である。

ザリチェより更に呪われた武器として名高い鈍器！

低いクリティカル確率を持った代わりに、高いクリティカルダメージと命中補正を持った鈍器は、
攻撃力よりクリティカル確率が優先視されるリネージュ2 特性上、最低のクリティカル確率を
持った鈍器は、8年の歴史の中で一番迫害を受けて来た。

また、この様な鈍器を主力として使ったドワーフクラス（マエストロ，フォーチュンシーカー）たちは、
火力の不在を理由に、狩りパーティーから迫害を受けるのが常だった。

そんなこんなで、最高の武器にならなければならないタウティ武器は、
短所だけが目立つ 「鈍器」 だけ製作出来るという事もあって、
タウティが持った長所を全て覆す事になっており、短所だけが目立っている。

甚だしくは、鈍器型タウティ武器を使うよりも、両手剣、デュアルソードなど、
+3 以上のヘリオス武器を使っているユーザー達が増えて来ている点だ。

+3 祝福されたヘリオス デュアルブランドと等しい能力のタウティ

一応、タウティの全形態を使う事が出来るティルウォーリアーでさえ、
槍形態であるタウティの斧以外では、効用性が 「0」 だ、と言うユーザー達が大部分を占める。
（その槍でさえパッチで消えた）

鈍器だけ製作が可能な為、短剣を使う近接アタッカーであるオーセルローグと、
弓使用クラスであるユールアーチャーも、相対的に疎外を受けている事が事実だ。

さらに、リネージュ2 の忌み嫌われる属性の中に一つである 「暗黒属性」 が付与される事により、
属性面でも多くの憂慮を示している。

リネージュ2 の多くのモンスターたちが、アンデッド / 悪魔属性を持ち、
アンデッド / 悪魔属性のモンスターたちは、大部分暗黒属性耐性を持つからだ。

破滅の女神最高レベル狩り場であるオルビスの殿堂も、暗黒属性モンスターが大部分。

また、「属性スキルエンチャント」 が可能な リネージュ2 は、自分が主に使う属性の通り、
スキルエンチャントをする様になるが、タウティ使用の為、既存のスキルエンチャントルートを
暗黒に変換する人が何人いるだろうか？

仮に、不可避に設定上の理由により、鈍器類で策定になったのなら、
武器オプションでもフォーカスオプションを選ぶ様にしなければならないが、
タウティ武器にはフォーカス類オプションが存在しないのだ。

鈍器類武器，決まったオプションとフォーカスの不在，精錬 / エンチャント / 属性付与不可という
制約事項を持ったタウティが、ユーザー達に魅力を見せる為には、短所を覆す程、最上級武器の
ヘリオスと比べた時、優れた性能を見せなければならない。

現状タウティは、85 レベルから使用可能な R99 級のデュアルオプション 300 武器という事以外では、
ヘリオス級武器たちに比べて優れた所は見えない状況だ。

さらに追い打ちを掛ける様に、タウティの使用可能レベルは 85 レベルなのに対し、
タウティの破片を得る為に必須であるタウティレイドの最小入場レベルは 97 レベルという矛盾も存在する。

タウティボス戦の入場レベルが 97 以上である事を確認出来る。

97 レベルのユーザーが、基本エンチャント数値である +3 祝福されたヘリオス程度の性能の
武器であるタウティを、果たして大金を費やし新調するかに対しては、疑問を表示するしかない。
（タウティ製作時、ジェムストーン / クリスタル価格で 20億アデナを超えるお金を消耗する）

また、ヘリオス武器は +3以上エンチャントした場合、タウティ武器を越す性能を見せるし、
ヘリオス武器はその後もダーク（PvP）、或いは、ブラッディ（PvE）ヘリオスへとアップグレードが可能だ。

そんな状況で、アップグレードさえ不可能なタウティの製作必要性に対しても、疑問を表示している。

リネージュ2 最初の製作型レア武器というタイトルにも関わらず、
このまま行ったらそっぽを向かれる事が確定している魔斧タウティ。

タウティがレアという名前に相応しい様に、ユーザー達から歓迎を受けて、
ユーザー達にとって羨望の対象になる為には、どんな姿を帯びなければならないか？

●魔斧タウティが進まなければならない道

この様な問題に対する解答は、上のタウティ紹介でも少し触れたリネージュ1 の場合で、
調べる事が出来た。

リネージュ1 のレアアイテムだと言えば何だろう？
透明マント，パブリオン装備など、かなり多くのレアアイテムたちが存在するリネージュ1。

しかし、リネージュ最高のレアアイテムを一つ教えてくれと言えば、異口同声で同じ物を言うでしょう。
おびただしい価格の為、リアルで家一軒を売ればこそ買う事が出来ると話題となった、
ナイトたちの夢のアイテムだと呼ばれる 「真冥王の執行剣」 だ。

実におびただしい価格だ。

24時間、終始狩りだけする BOT たちさえ、BOT の全力量を集中しても、
6ヶ月間でやっと一つを完成させる事が出来るかどうかという程の極悪な製作難易度を見せる、
この真冥王の執行剣は、その製作難易度に相応しい程の高い価格帯を形成中だ。

真冥王の執行剣は、ただ製作過程が難しいだけで、リネージュ1 最高のレア武器と呼ばれているのではない。
能力値も リネージュ1 の歴史 13年 と比肩される武器を探せない位に強力な物なのだ。

もちろん、真冥王の執行剣と比べて、タウティをこれ位の製作難易度と力強い能力に上げてくれという事では無い。
しかし、破滅の女神チャプター2 のメーンタイトルで、サーバー唯一の魔剣であるザリチェの兄弟と同時に、
業火の君主である魔斧タウティと言うのであれば、少なくとも、その名前位の能力値は持たなければ
ならないのではないか？

今の +3 位の能力値よりは、+12 位の能力と、それに相応しい製作難易度を持つ様にしたら、
97 レベル、いや、99 レベルを果たしても、自負心を感じてずっと使うのでは無いかと思う。

この様な武器能力値調整以外にも、考えられる点は、真冥王の執行剣の最終獲得過程だ。

多くの人がラスバタド武器と言えば、90％ 以上がナイト専用武器の真冥王の執行剣を思う。
しかし、ラスバタド武器は全職業が使用可能で、各々の職業により、最終獲得過程で
願う武器（短剣，両手剣，二刀流，杖，クロー）を製作する事が可能なのだ。

最終製作段階で、武器種類を選ぶ事が出来る。

リネージュ1 はナイトが多く、取引も活発な為、需要が多い真冥王の執行剣が沢山製作されるが、
必要によって製作の可能性が開かれている為、製作する事が出来ないタウティとは確実に違う。

タウティも、最終製作物品を鈍器にだけ限定するのでは無く、ラスバタド武器類の様に、
必要によって自分が願う武器として製作を可能にすれば、タウティの使用において、
相対的な疏外に合うクラスの剥奪感が消えるのでは無いかと思う。

また、属性面においても、暗黒属性に固定された属性では無く、
PC部屋武器類の様に、願う属性を選択する事が出来れば、ユーザーに大きく歓迎されるのでは無いだろうか？

属性もユーザーの選択にすれば良いのでは？

まだテストサーバーだけに適用された状況な為、ライブサーバーでどんな風に適用されるか、
判断する事は出来ないが、多くのユーザー達が一緒に楽しめるタウティアップデートになったらと思う次第だ。