TIG記者：
グレシアプラスアップデートが終わりました。
元々通りなら、グレシアパート 1，2 そしてファイナルで仕上げたのでは無かったのですか？

開発長：
大規模アップデートを終わらせてからは、思いがけない問題が発生します。
また、具現する事が出来なかった部分を補う為、アップデート以後には常に
「プラス」 アップデートを進行してきました。
「グレシアプラス」 も、こんな観点で予め企画されていたアップデートです。

TIG記者：
グレシアプラスの核心は職業別狩り場の最適化ですが、どんな意味ですか？

開発長：
実はアップデート単位で狩り場を追加する事は大変な事なんです。
従って、今回は既存狩り場をアップグレードする案外性と、
イベント性向のある狩り場を作るのが目的でした。

職業別に分けたと言うが、ファイターと弓、ウィザードの様な職業別で狩り場を分けたという事では無い。
ソロプレイ部分を強化して、ウィザードパーティー狩りや通常のパーティー、範囲狩りなど、
方法に対して最適化されたチューニングをしたと理解して頂ければ良いです。

サーバーに適用してからある程度経ちましたが、ユーザー達の反応は良いです。
「巨人たちの洞窟」の場合、狩り場攻略方法を試みる程に人気が高くなりました。

狩り場がアップグレードされ、多くの変化が生じた。

TIG記者：
ユーザー達に狩る楽しさを与えるアップデートと理解すれば良いですか？

開発長：
以前アップデートした 「グレシアファイナル」 は、キャラクターを易しく成長させる事がコンセプトでした。
おかげ様で 78レベルまでは易しく育てる事が出来る様になりました。
そうしてみると、狩り場不足現象が生じたし、ユーザー達は 78 レベルから楽しむ事が出来る
アップデートが欲しかったんです。
これを受け入れて、狩り場を改編しながらクラスによって最適化をしました。

TIG記者：
グレシアパート 1，2 が初中盤レベルの為のアップデートなら、
プラスは高レベルコンテンツアップデートと見ています。

開発長：
うーん…、現在 リネージュ2 のレベル分布を見ると、60～70 パーセントが 70 レベル以上です。
高レベルと見られますが、レベルの割合で計算した場合、一番大衆的なアップデートなんです。
高レベルユーザー達が上位レベルに行く事が出来る様に準備したと理解すれば良いです。

記者：
上位レベルと言うと、レベル制限を 90まで上げるのですか？

開発長：
現在レベル制限は 85 レベルで、これを果たしたユーザーはあまり多く無いです。
もし、今レベル制限を解除したら、絶望で止めてしまう人が多いでしょう（笑）

記者：
レベリングに対する質問です。
リネージュ2 は、長い間レベルアップをしなければならないゲームという認識が強いです。
格別の措置が必要だと思いませんか？

開発長：
最近のゲームの性向は、早く最高レベルを果たして、
レベルキャップ達成以後は、コンテンツを楽しむという事は分かっています。
この部分は現在悩み中です。
「グレシア」 アップデートも早く成長させて、以後コンテンツを楽しむ様にしよう目的もありました。

「プラス」 アップデートは、成長させた以後のコンテンツを満たしておいた意味が強いです。
例えば、今回実装した 「エピッククエスト」 は、多くの経験値を与え、
魔の 79 レベルを突破する事が出来るターニングポイントになっています。
これからはこんなコンテンツがずっと満たされるでしょう。

パーティーが易しくなって最適化された狩り場の提供

記者：
開発チーム長の立場で見る時、グレシアアップデートに対するユーザーと、
開発チームの満足度はどうでしたか？

開発長：
空中戦の様な場合、内部的な評価はあまり良くありません。
もう少し準備しなければならないのに、早すぎたという意見が多いです。
今も空中戦を補う為に悩んでいます。

空中戦や艦隊戦は、素早いながら強いアクションを見せなければならない為、
MMORPG では具現化が大変なんです。
こんなフレームの中で楽しさを与える為の答えを提示しなければならないのに、
今だに正解を探す事が出来ていません。

もちろん、今も戦闘だけなら具現化する事は出来ます。
しかし、実現可能で楽しさを与える事が出来るアイディアがまだ出ていません。
楽しさがあれば技術的な問題があって、技術的な問題が無ければ楽しさが無い感じです。
楽しさが無い所は実装せず、他のコンテンツの完成度を高めた方が良いと思っています。

グレシアアップデートのコンセプトは元々 「空」 という背景だった。



●エピッククエストでまた登場した 「セブンサイン」

記者：
これからはユーザー、そして開発者たちも忘れてはならない 「セブンサイン」 というストーリーが
どんな風に適用されるのか知りたいです。

開発長：
そろそろセブンサインストーリーを仕上げる為に準備しています。
エピッククエストが、まさに 「セブンサイン」 のストーリーを直接扱うクエストです。
今後のアップデート毎に、本格的な内容がシリーズ形態で展開されます。

ただ、ストーリー上、セブンサインの最後の七番目の封印が解かれれば、
「世界の滅亡」 という結果になってしまいます。
そうなれば、ゲームサービスを終了しなければなりません（笑）
サービス終了で滅亡では無く、他の結果を導入する事が出来る様にするつもりです。

参照として、四番目の封印が解けた以後のエピッククエストが準備中です。

記者：
元々の計画通りなら、セブンサインストーリーはクロニクルアップデートで
仕上げなければならなかった筈ですが、グレシアまで引っ張った理由は何でしょうか？

開発長：
初めてセブンサインが導入された時、黄昏と黎明の対立関係を通じる
セブンサインクエストで話を解いていく行く様に企画されました。
しかし、外部から見た時、成功する事が出来なかった構造でした。

そのため、「クロニクル 3」 アップデート以後、セブンサインに関する展開を全て中止して、
2年位方向性に対すて悩みました。
その結果物が、今回の 「エピッククエスト」 です。
これからはエピッククエストを通じて、セブンサインの話を仕上げるつもりです。

元々二つの勢力で分けられた対立関係で、セブンサインを解いて行こうと思った。

記者：
エピッククエストで、敢えて 「エピック」 という言葉を使った理由は何ですか？

開発長：
セブンサインクエストは、シーレンを軸に、全体的なストーリーが分けられています。
しかし、一般的なクエストに比べて、話の伝達が不足でした。
エピッククエストを経験して見ると、「リネージュ2」 という
大きな幹のストーリーというのが分かる様に力を傾けました。

ムービー的な要素や声優を採用して音声で話す等、
サウンド効果まで一般クエストと比べる時、その規模が全く違います。

記者：
エピッククエストを導入して、プレイとストーリーが密接に連携され始めたのは意図した事ですか？

開発長：
そうです。
今までゲームを企てて開発していると、ストーリー伝達力が弱かったと認知したんです。
実際ユーザー達を見ると、狩りばかりしていて、ストーリーは関心が無いとか、
全く分からないという人が多かった。
シーレンは 「リネージュ2」 で重要なパーセントを占める人物なのに、
ユーザー達はシーレンが誰かという事すら分からなかった。

赤いマントを羽織って凛々しい後ろ姿を見せていた人物は誰だか分かっていますか？

記者：
主要 NPC やストーリーをクエストで扱う事によって、「リネージュ2」 はこれから
クエストによるストーリー伝達中心的なプレイに変わるという事ですか？

開発長：
そうではありません。
今後も狩り場中心のプレイは維持する様になります。
ただ、エピッククエスト等によって、ストーリーをゲーム内で伝達する方法を使うという事です。

全体的なストーリー等、象徴性のある登場人物と勢力、クラン等の構造は、
次のアップデートで準備しています。
シーレン等の主要ストーリーを、動感を伝達する要素で作りたい。
特に竜と関わる内容は、別途のクエストで扱う予定です。

記者：
クエストを専担するチームが別に構成されましたか？
どれだけ多くのクエストを構想しているのでしょうか？

開発長：
開発チームにクエストパートが別にあります。
今まで 700～800余個位のクエストが 「リネージュ2」 に適用されました。
今後も、クエスト主のプレイでは無い為、急にクエストを増やす事は出来ません。
大凡アップデート毎に 50 個位と思っています。
その代わり、クエストのクォリティーと、演出を強調する様になります。

これからは、セブンサインというエピッククエストによって、ユーザー達が体験出来る様にして、
ストーリー伝達の為のコンテンツを、ずっと強化する予定です。
これは、ストーリーをまともに伝達する事を重要視するという事です。
この為に、開発ツールと人力をずっと補強しています。

記者：
今回プラスアップデートの狩り場とエピッククエストに対する反応は、
どんな風に把握していますか？

開発長：
アップデートされてから幾ばくも無かったですが、皆コンテンツに飢えた様に楽しんでいます。
今までユーザー達の喉が渇いていましたが、今回は満たされたと評価しています。

ただ、ユーザー達がいつも要求した事を全て具現する事が出来なかった点は惜しいです。
例えば、召還者の場合、今回恩恵を与える事が出来ませんでした。
次のアップデートでは、必ず恩恵を与える事が出来る様に努力します。



●リネージュ2 の過去と現在、そして未来

記者：
リネージュ2 も、もう古いゲームです。現在ユーザー達はどんな風に分布されていますか？

開発長：
もう 6年を迎えるゲームだ。
ユーザー分布を見ると、憂慮と違い逆三角形構造では無く、
上部が膨らんでいる亀の甲羅の様な構造と言えます。
サービスの長いゲームなら、似ているユーザー分布を見せてまた悩むでしょう。

記者：
開発する立場で、既存ユーザーの維持と新規ユーザーの確保、
どちらにもっとも多くの比重を置いていますか？

開発長：
個人的に見れば、リネージュ2 はまだ多くのコミュニティを持っているし、
収益も出しているコンテンツです。
これにそっぽを向いて、新しいユーザーを誘致する為の試みは少し無謀だと思います。
既存ユーザーの面倒を見ながら、新規ユーザーの為の方案を用意する様になるでしょう。

今は完全な新規ユーザーよりは、一度でもリネージュ2 を経験して見た人々が、
また訪れてくれる様な開発方向を取っています。

記者：
それでも新規ユーザーを獲得する為に悩んでいる事などありますか？

開発長：
過去の 「カマエル」 アップデートの場合、新規ユーザー達の接続が増えました。
新しい職業が登場させれば、初めから新しく始める事が出来るからです。
今も、カマエル位のインパクトを与える事が出来る様な事は何なのか、悩んでいます。

新規ユーザー達を呼び起こしたカマエルアップデート

記者：
新しい種族や職業を作れば、バランス問題が発生すると決まっていますが…

開発長：
変化が必要だと感じています。
計算をして見ると、今までリネージュ2 で、種族とクラス、サブクラスと転職まで合わせれば、
35個位の職業が登場しました。この中で、約 10個の職業がパーティーを易しく形成でき、
残りは扱いにくい職業に仕分けされている実情です。

実際に 「グレシアアップデート」 でも、他の職業のスキルを学ぶ実験をし、
これを通じて、職業別の平準化作業をしました。
その結果、長い間育成したキャラクターの固有性を捨てる様になるという拒否感が酷かったです。
去る 6年の間に成立されたクラスのバランスを合わせる事は大変だという答が出たんです。

分かっているが、大変な職業であればある程、自負心はあるがゲームの中で維持しにくい。
こんな問題を何とか解決しようと、ある種の措置を考えています。
キャラクターの固有性と、バランス間は、深刻な悩みです。

暫く職業の追加や転職は無い見込み。しかしある種の措置がある予定だと…

記者：
これからのアップデートは、アイテムと狩り場の中で、どちらに比重を置くつもりでしょうか？

開発長：
多分、アイテムの比重がもっとも大きくなりそうです。
開発初期は、外国と比べて技術的な面が不足で、アイテム一つ一つを 「名品」 で作ろうとしました。
エフェクトなど、大部分の作業を精神を持って手作業で進行しました。キャラクターも同じでした。

今は技術に対するノウハウと、とエンジンの性能でこれをカヴァーする事が出来ます。
従って、今後は少し方向を変えるつもりです。
クォリティーは技術で勝負しながら、ゲーム性を持ったコンテンツで勝負する時です。
これから制限を置いた部分を破り、アイテムの多様性を見せてくれるアップデートが成り立つでしょう。

記者：
グレシアアップデートの前、大規模アンケート調査で受けたフィードバックを
アップデートに反映した事が分かりますが、このデータは 2年前の物なので、
これから参考するのには無理が無いですか？

開発長：
アンケート調査でユーザー達の意見を参考にする事は、ずっと進行しています。
マーケティングや事業チームで準備をして、顧客たちが願う事を収集します。
もちろん、ホームページなど、多様な経路を通じて、ユーザーと疏通し、
コンテンツを作り上げるのに参考しています。

ただ、開発チームとして見た時、ユーザー達が願う事の全てを
聞き入れる事は良い事ではありません。
何か…、言葉と行動が違うんです。
実際アップデートを準備する時、アンケートの調査などで得たデータと
実際ゲーム内の行動パターンを通じて、得たデータの共通分母を探す事に力を傾けています。

記者：
2年後のリネージュ2 はどんな姿になっていますか？

開発長：
多くのユーザー達が、現実世界で経験する事が出来ない満足感の為に、
ゲームに接続すると思います。
ゲームでは英雄になる事も出来て、映画の中で活躍する感じを与えるからです。
もちろん、今のリネージュ2 で、こんな経験が出来る人は極少数に過ぎないです。

持続的なアップデートで、2年後リネージュ2 に接続すれば、
誰もが満足感を探して、英雄的な経験が出来るコンテンツを楽しむ事が出来るでしょう。
今、その様になる為に、ゲームを変えています。