クロニクル4パッチ以後、急にウォースミスの不満が爆発したのは
テストサーバーから本サーバーに来る間におびただしく修正が行われた
ウォースミスの召還獣が原因でしょう。
クロニクル4テストサーバーではウォースミスの召還獣「ビックブーム」「メカニックゴーレム」は
新しい狩り場での立派な探索道具として使われた。
しかし、本サーバーでのクロニクル4アップデートでは
ダメージ、召還費用などの多くの部分に修正が入り、
ウォースミスが召還獣を利用した狩りが不可能な水準までに達していたからだ。

ビックブームのクロニクル4本サーバでの仕様変更
・召還費用がクリスタル：Dグレード 1個から 5個に増加
・召喚用スピリットショット使用個数が10個から 99個に増加
・爆発範囲の外周のダメージが60%台に下落
・モンスターたちのビックブーム召還者の認識

メカニックゴーレムのクロニクル4本サーバでの仕様変更
・召還費用がクリスタル：Cグレード 5個 + 追加減耗費用クリスタル：Cグレード4個に増加

ビックブームはクロニクル3でウォースミスの主力狩り方法だった。
60代になったウォースミスは過去の戦場やサイレントバレーで
ビックブームソロ、或いはビックブームパーティー狩りを通じて
75レベルまでレベルアップが可能であった。
ビックブーム狩りはウォースミスが一般的な野良パーティーに参加しづらい為に
作り上げた自己救済策だったが、どんなパーティーと比べても悪くない位に効率が良く、
高レベルウォースミスの力となった方法だ。
ビックブーム狩りの長所は60～70代でもソロが可能で、
ウォースミスだけで成り立ったパーティー狩りが可能だという点だった。
野良パーティーで遠慮を受けるウォースミスは、
ビックブームを通じて、自分たちだけの狩り方法を開拓したのだ。

クロニクル4テストサーバー時でも、
ウォースミスのビックブーム狩りは脚光を浴びる狩り方法だった。
クロニクル3の時の様に、HP半分モンスターが追加された事は無かったが、
ダメージを二倍で上げてくれる召喚用スピリットショットの登場で、
一般HPのモンスターたちもビックブームで狩りが可能だった。
特に悲鳴の沼ではウィザードと並ぶ人気を呼んだクラスがウォースミスだった。

しかし、テストサーバー期間の中でビックブームが使用する
召喚用スピリットショットの個数が、1個から10個に増加する変更アップデートが起こる。
そして本サーバーのアップデートでは召喚用スピリットショットの使用量は
10個から99個にまで増加していた。
召喚用スピリットショットの価格を120アデナ位だとすると、
ビックブームの召還費用 + スピリットショットの価格は約15,000アデナになる。
一般的なビックブーム狩りでは2個のビックブームを使用するので、
1回モンスターを倒すのに30,000アデナを消耗するのだ。
赤字を避けることができないスピリットショット使用量だ。

また、ビックブームの爆発ダメージが範囲によって違う様になった。
爆発中心でのダメージが100%とすると、
爆発範囲外周に位置したモンスターは60%程のダメージとなる。
ビックブームをモンスター狩り用召還獣と考えると、
結果的に下向きパッチと言える。

これ以外にも、ウォースミスのビックブーム狩りに決定的なダメージを与えた事項は
「モンスターがビックブーム爆破の時、召還者を認識する」という点だ。
クロニクル3の時には、モンスターはビックブームが爆破しても召還者を認識しなかった為、
ウォースミスは安全にビックブームを送って狩るソロが可能だった。
しかし、クロニクル4ではモンスターはビックブームが爆破すれば
召還者であるウォースミスをターゲットして集中攻撃する。
ソロの場合では、モンスターの攻撃で生き残ることが出来ない。
ビックブームでのソロは基本的に不可能となった。
パーティー狩りの場合もビックブームが爆破する度に召還者を多大な危機に追い込む。
モンスターのAI変更で、ビックブーム狩りが不可能になるかも知れない
状況になってしまったのだ。

このようにクロニクル3で主力狩り方法であったビックブームが
大幅な下方修正にあい、ウォースミスは狩りをする方法を失うようになった。
野良パーティーはウォースミスをパーティ要員として認めないからだ。

ウォースミスには鈍器と槍のマスタリーがある。
すなわち、鈍器と槍を使う戦士だ。
これはウォースミスだけでなく、バウンティハンターも同じだ。
ところでバウンティハンターはパーティー狩りがよく行っているが、
ウォースミスはパーティ員として認められる事は無い。
バウンティハンターにはスポイルというパーティでも使えるスキルがあるが、
ウォースミスは狩りに役に立つスキルがないからだ。
野良パーティの場合、短剣、ヒーラー、ナイト等とウォースミスが
一緒にパーティーを求めたら、大部分はウォースミス以外をパーティ員にする。
狩り能力の無いウォースミスが狩りでのパーティ枠を求めるのはすごく大変だ。
槍パーティでもそっぽを向かれる状況だから、
ウォースミスの行く所はさらに減っている。

こんなにウォースミスが野良パーティーでそっぽ向かれるのは
根本的に鈍器を使うキャラクターという点と、
狩り用スキルが殆ど無いという点をあげることが出来る。
鈍器はダメージ効率が一番低い武器に数えられるのに、
現在のリネージュ2のエンチャントはクリティカル威力上昇に特化されているからだ。
クリティカルが高い剣や短剣等の種類が高いダメージを誇り、
鈍器を主に使うドワーフは、クリティカル率でパーティー優先順位を押し下げる事になる。
また、ウォースミスは製作を主に学ぶキャラクターなので、
戦闘型スキルが非常に単調だ。
鈍器を持った場合はスタン攻撃が、槍を持った場合は攻撃が出来るだけだ。
スキルも威力が高い方では無く、野良パーティではウォースミスは弱い戦士でしかない。

さらにウォースミスは槍パーティーでも立つ席を失っている。
槍マスタリーが与えられているが、現在リネージュ2の槍パーティ狩りは
ウィザードによる範囲魔法が主力であるからだ。
モンスターの引き役も、足の早い他の職業たちが専門で行うため、
槍を持ったウォースミスがパーティに入って行くことが出来ない状況になっている。

このように多くのパーティーで迫害を受けるウォースミスが
野良パーティーに入って行くためには長期間ログインしていなければならない。
事実上ビックブーム狩りを除けば、ウォースミスが狩り場で住む道が無いのだ。

それなら狩り場で迫害を受けるウォースミスが社会的に得る地位は何だろう？
それはウォースミスだけがアイテムを制作する事が出来るという点であるでしょう。
ウォースミスだけが武器及び防具を作ることが出来るし、
狩りに必須なるソウルショット類はウォースミスだけが制作する事が出来る。
製作スキルはウォースミスになによりも重要なスキルであるのだ。

だが、クロニクル4でウォースミスの製作スキルは追加されなかった。
クロニクル3の時に学んだスキルでクロニクル4に追加されたS級アイテムを作成出来、
それも62レベル時に得る製作スキルで作成する事が出来る。
すなわち、製作の為にウォースミスを育てたら、62レベル以上は育てる必要が無いというのだ。
製作を糧とするクラスであるウォースミスが62レベル以後製作スキルがないという点は
多くのウォースミスユーザーがスキルのレベルアップを折っている。

S級アイテムは76レベルになってからこそ着ることが出来るのに
62レベルから作ることが出来るというのは変ではないか。

ウォースミスはアイテム製作技術のレベル上昇を望んでいる。
今のように狩りをするのも難しい状態で、62レベル以上の製作スキルも無ければ、
ウォースミスは62レベルで終焉を迎えると言う意味だからだ。

ウォースミスは自分たちがただ群衆の中のNPCになる事を願っていない。
他のクラスと共に狩りが出来て、全世界を歩き回る事が出来て、
商人としての夢も育てて見たいと思うクラスがウォースミスである。
しかし、現在のウォースミスは狩りも全うに出来ないし高レベルへの目標も無い状況だ。
ウォースミスもパーティーの構成員として尊重を受けるのを願って、
レベル成長と共にウォースミスだけの魅力が生ずるのを願う。
これらが望むことはウォースミスに対する偏愛では無く、
ウォースミスとして共存するに値するバランスを願うのだ。

ウォースミスの要求事項
・武器マスタリに対するアドバンテージ
・ビックブームダメージ 及び 召還費用 及び 召喚用スピリットショットの個数減少修正
・S級製作レベルの上向き修正 - 高レベルウォースミスに対するアドバンテージ

11サーバーと 10サーバーで行われたウォースミスの集まりでの討論は非常に熱かった。
これらは一回も人気クラスになっていないウォースミスが
何故下降修正を受ける事になるのかと怒ったし、NCのウォースミスNPC策を糾弾した。
10サーバーマエストロ同盟では、集まりに参加した全てのドワーフにを率いてギランに移動、
ギラン神殿で大規模なデモを起こしたりした。
ウォースミスは今後も持続的な集まりを通じて、
クロニクル4の下向きパッチに対してデモを行うとし、
多くのコミュニティを通じてウォースミスの現実を知らせるとも約束した。

去る2年余りのアップデート間、ユーザーの団結された行動は
アップデート方向に大きな影響を及ぼして来た。
幾多のユーザーが一緒にプレイするオンラインゲームは
開発者だけの企画で成り立つことではないからだ。
去る週末のウォースミス集会で今すぐ変わる点が無いと言っても、
人々の同じ言葉が新しいリネージュ2 ワールドを作って行く筈と信じている。