この雰囲気を後押しするのは、事前予約者数による直接的な数値だ。

モバイルゲームの場合、サービス開始前に予約利用者を集結させる事前予約を通じて、
ゲームの興行可否を占う場合が多い。
そして 「リネージュM」 の場合、暗黙的な事前予約目標は 340万人と推測されている。
これは去る 12月、韓国でサービスを開始した 「リネージュ2 レボリューション」 が、
事前予約で 340万人を集めたという記録があるからだ。

NCsoft が 「リネージュM」 で一番強調している部分は、「元祖」 にある。
これは 「リネージュ」 の本家と言える NCsoft が直接製作を進行した、
初の 「リネージュ モバイル MMORPG」 という点を強調している為だ。

事前予約開始前から、「リネージュ」 そっくりそのままだという点をアピールして、
プレイ映像を多数公開した理由も、ここにある。
特に、事前予約日程発表と共に公開した映像の場合、
「リネージュ」 の象徴的な武器だと言える 「執行剣」 を全面的に表示させて、
「リネージュ ユーザー」 のファン心を狙い撃ちしようとする動きを見せた。

また、NCsoft の立場では、ネットマーブルゲームズの 「リネージュ2 レボリューション」 は、
は必ず通り過ぎなければならない強敵だ。
従って、モバイル 1位への攻城初段階だと言える事前予約の段階から、
「レボリューション」 を超える成果 340万人を突破する事を目標にしていると思われる。

そして思惑通りかは分からないが、「リネージュM」 の事前予約者数は絶好調だ。

NCsoft は 4月 12日から 「リネージュM」 の事前予約を進行しているが、
約 8時間で事前予約者数は 100万人を突破、3日後には 200万人を突破した。

更に 4月 27日、「リネージュM」 の事前予約者数は 300万人を突破したと発表されて、
「リネージュM」 は 「リネージュ2 レボリューション」 が記録した 340万人に迫る様になった。

「リネージュM」 の事前予約に、こんなにも多くの人が殺到している理由は何だろうか？
一番有力な要因は、原作 「リネージュ」 が持っている IP の力だ。

去る 2月に進行された NCsoft 2016年 実績発表カンファレンスコールにおいて、
NCsoft の ユン・ジェス CFOは、
「1回でもリネージュをプレイしてみたユーザーは、1,000万人を超えると思う」 と言いながら、
リネージュM に対する潜在需要は相当にあるだろうと明らかにした事がある。

また、事前予約の好調は、業界の関心が集中しているからだという見方もある。

業界の関心が事前予約に集中する理由は、ゲームに対する期待感を見通す事ができる、
重要な数値になっている為だ。
事前予約者が多いほど、ゲーム開始を待っているユーザーが多いという事を把握できるし、
期待しているユーザーが多いほど、リネージュM の興行収入は良くなる可能性がある。

なお、事前予約を通じて現れた 「リネージュM」 に対する期待感は、
NCsoft の株価にも、直接的な影響を及ぼしている事が分析されている。

実際に 5月 2日午後基準の NCsoft 株価は 37万 2,500 ウォンで取引されていて、
以前よりも高値で取引されている状態だ。

果たして 「リネージュM」 が現在の勢いを維持して、
「リネージュ2 レボリューション」 が果たした事前予約 340万人を追い抜く事ができるのか、
帰趨が注目されている。