2015年9月 1日
「不便な同居」ネクソンと NCsoft、下半期は別離の手順を踏むか [ 情報・ニュース等 ] Tweet
シナジーどころか経営権紛争で騒いでいたネクソンと NCsoft が、
3年ぶりに別離手順に入って行く見込みだ。
ネクソンは下半期中に NCsoft の持分を売却する方案を検討中という事が
確認されており、ネクソンと NCsoft が 3年間の「不便な同居」を終えて、
それぞれが独自の道を行く様になると思われる。
(マネートゥデイ)
金融投資業界によれば、NCsoft の最大株主ネクソン(持分率 15.1%)は、
下半期に NCsoft に持分を転売する方案を推進する予定だ。
ネクソンに精通した関係者は、
「ネクソンは下半期に持分売却を検討しており、来る 12月前に具体化される」と伝えた。
また、ネクソン側は NCsoft との経営権問題に対して、
「全ての可能性を開いている」とも明らかにした。
NCsoft の株価は、堅実な実績により、下半期に入ってからは配当の魅力が目立つ様になり、
22万ウォン水準(31日基準)を記録している。
NCsoft がこの価格でネクソンの持分 330万株を購入したと仮定すると、
約 7,200億ウォンが必要となる。
ネクソンは去る 2012年、週当たり 25万ウォン(8,045億ウォン)にて持分を買っただけに、
今売却すれば損となるが、株価が12万ウォンまで落ちた昨年下半期と比べれば多く上がっており、
NCsoft との協業も経営参加も無い状況で、最大株主を維持する要因が無いという判断が下された様だ。
なお、NCsoft もネクソンの持分を 8,045億ウォンで購入した後、税金 1,800億ウォンを払った場合、
1,000億ウォンほど損害を被る事になる。
しかし、去る 2月にネットマーブルを白騎士に掲げて友好持分を確保する位、
ネクソンの経営干渉を憂慮した NCsoft としては、来年 3月取締役 7人のうち、
5人の任期が終わる状況にて、経営権の不確実性を解消する事が出来るメリットがある。
業界では、NCsoft が 2分期の保有現金を昨年末より 70% 増やした事も、
経営権の安定を念頭に置いた為だと見ている状況だ。
去る 2012年、共にアメリカのゲーム会社 EA 引受を試みた後、
3年間シナジーどころか自尊心の争いだけ続けたネクソンと NCsoft。
それぞれ事業者,開発者中心マインドで、最初から相性が合わなかった両社だけに、
今回の件を機会にして、美しい別離をする事が望ましいという分析がされている状態だ。
投稿者 (む) : 2015年9月 1日 11:23