Taylor 氏は 28年間 EA，セガ，ナムコ，Glu モバイル，ミッドウェイ等のゲーム会社に
携わって来たベテラン開発者であり、NCwest ではモバイル開発総括 SVP を引き受けている。
カリフォルニアにあるスタジオに勤めていて、ここでNCsoft の CEO を含め、
多くの職員と共に呼吸を合わせている。

●Jesse Taylor「アイオンはどんなゲームよりも美しく、革新的だ」

彼が NCsoft に合流する様になったのは、2つのキッカケがあった。
まず、Jesse Taylor 本人が NCsoft の熱心なファンであったという事だ。
彼は 「アイオン」 をプレイしながら、NCsoft に接して、
ゲームを楽しみながら衝撃と驚きに包まれた。
アイオンに対しては、「どんなゲームより美しく、革新的なゲームだった」と、
所感を明らかにした。

2番目のキッカケは、NCsoft がモバイルビジネス組職を新しく企画しながら、
大きな会社で活躍する機会を付与されたという点だった。
これと関して彼は、「メジャーな会社でこの様な機会は珍しく、
大きな責任を任せてくれた事に対して、光栄に思っている」と伝えた。

●モバイルゲーム、クラウドを通じて活用範囲は無限になる

Taylor 氏は、モバイルゲームの未来に対して、
「これからはインターネットに連結していなかったとしても、
　プレイする事が出来る様にしなければならない」と語った。
5年後、或いは、10年後にはネットワーク環境がもっと改善する様になり、
範囲も益々広くなるが、すぐに技術的な側面とデザインによって、
制約が来る事が出来るという説明だ。

しかし、クラウドサービスを通じて、その活用範囲は無限大になる事も見通した。
モバイル機器や家にある PC は、単純にゲームをする為の道具として使われるだけで、
実際にゲームを回す主体はクラウドになるという話だ。

適用時期に対して Taylor 氏は、先に PC とコンシューマー機に適用されて、
モバイル機器は終わりになると言った。
モバイルのインターネットは PC，コンシューマー機のインターネットとは違う技術が必要となり、
実際のサービスまでは時間が掛かる様になるという説明からだ。

●NCwest、ハードコアユーザーの為では無く、多くの人の為のゲームを作る

NCwest だけの競争力として、Taylor 氏は 2つの提示をした。
1つ目に彼の言及した点は、「職員たちの驚くべきな才能」だった。
経験が多くて有能な人才を多数保有しているという事。
2つ目は、「初めから新しく始める為の組織」を取り上げた。

新しい組職なので、より革新的ながらも長期的な計画を企てる事が出来る。
今すぐだけを見るのでは無く、1～2年後の市場が成長して行く方向を見て、
先へと進む事が出来る点が、NCwest の強点だと、彼は言った。

それならば、この様な競争力を土台に NCwest が市場にお披露目するゲームは、
一体どんな方向になるのだろうか？
これに関して彼は、NCwest スタジオの戦略になる様に、
多くのプレイヤーたちを対象にしたゲームを作る事だと明らかにした。

極少数のハードコアプレイヤーたちを対象にしたゲームでは無く、
多くの人の為のゲームを作って、これを通じて既存 NCsoft ゲームを楽しまなかった人々も、
新しい顧客として作るという事が、NCwest の目標になっている様だ。