去る 5月 28日、OBT を始めて一週間を経て、クラシックサーバーは商用化を開始した。
決して小さな規模では無く、内心開発チームも心に不安を抱えていたのは当然だったであろう。
ユーザー達の要求をまともに把握したのか。
本格的な検証を始めながらも、安心する事は出来なかった筈だ。

幸いにも、結果は成功的だった。
サーバーオープン後、30分後には同接者制限 7,000人 が満たされた。
クラシックサーバーに対するユーザー達の期待感を、
むしろ過小評価していたのでは無いかと言う話も出た。

6月第１週、連休期間に入りながら接続者数は更に増加し、
NCsoft もこれに対応して、サーバー最大接続者数を増やす事に集中した。
39週ぶりに、ネットカフェ使用率集計 10位圏まで復帰する快挙までも果たした。

成功と言うピリオドを付ける事はしたが、NCsoft は 「これから」 という立場だ。
12日、NCsoft で会った 「リネージュ2」 開発チームは、皆 「明日」 を眺める表情だった。

●質疑応答

Ｑ．既に 2次転職を試みたユーザーもいるという話を聞きました。
　　ユーザー達のコンテンツ適応、及び、消化速度は適切だと見ていますか？

Ａ．顧客たちがプレイするレベル帯、取得したアデナ数量等を毎日チェック中だ。
　　現在、ユーザー達がコンテンツを消化する平均的な速度は、
　　私たちが予想していた水準に、非常に近接している。
　　しかし、平均値では無い先に進んで行く方々を基準にして見ると、
　　やはりおびただしい速度を誇っていた。

Ｑ．クラシックサーバー攻城戦は、今後ユーザー達の成長によって追加すると過去言いました。
　　オープン計画は決められていますか？

Ａ．攻城戦は、現在開発を完了した状態だ。
　　しかし、攻城戦に登場する NPC のレベル帯がある為、ユーザー達がある程度の水準まで
　　上って来てくれればこそ、攻城戦コンテンツはまともに活用する事が出来る。
　　それまでは、まだ適用は見守っている状況だ。

　　現在の予想では、盛んに暑い夏季頃に攻城戦をアップデート出来ると見ている。
　　舞台は今公開されているグルーディオ，ディオン，ギラン，オーレン城になるでしょう。

Ｑ．10年前、クロニクルを開発していたチーム人員たちは、どの位参加しているのか？
　　開発では無く復元だから、独特の経験が必要な筈ですが。

Ａ．現在のクラシックサーバー開発室は、10年前人員の 90％ が参加中だ。
　　クラシックサーバーを開発し始める時は、実は漠然としていた。
　　既に 10年が経ったゲームだし、過去の散らばった破片を集めて、パズルを完成させる感じだった。
　　そんな状態だった為、最初はゲーム実行すらままならない問題が多かった。
　　開発を続けた中、ある程度水準を越えるとサーバーがまともに作動し始めて、
　　開発室でも万歳が起こった。

Ｑ．クラシックサーバーを追加する様になったキッカケは何だったのですか？
　　特別に狙った点があるのか知りたい。

Ａ．今後の方向性と関係ある話を少し添えると、
　　リネージュ2 を開発し、サービスをして来た中、何種類か施行のミスがあった。

　　私たちの開発意図は、もう少し楽しく、面白いゲームを作って行こうとしたのだが、
　　結果が良くない場合があった。
　　こんな経験を生かして、過去の間違った姿や過ちをした部分を補う様にして、
　　優れたゲームを作成する様に努力している最中だ。

　　クラシックサーバーでは、「基本が充実したゲームを作ろう」 という部分を、一番重要視した。
　　自分が投資した時間だけ結果物を得る事が出来るゲームを作ろうとした。
　　これがクラシックサーバー出帆の核心的な理由だ。もちろん難しい過程だった。

Ｑ．ミスがあったと今発言されました。過去には存在していたが、
　　クラシックサーバーには適用しないという部分は何でしょうか？

Ａ．クラシックサーバーに似合わない物は、出来るだけ全て排除するでしょう。
　　代表的には 「ハーブのドロップ」 や 「初心者バフ システム」 等だ。
　　これらは難しいが、やりがいのある成長を追い求めて、コミュニティ性を強調する
　　クラシックサーバーの方向性には当たらず、この様なシステムは今後も適用する計画が無い。

リネージュ2 開発室クラシックサーバー担当次長

Ｑ．UI など、システムの一部は最新版を採用しましたね？

Ａ．クラシックサーバーの方向性を害さない線で、ユーザー達の便宜を助けるシステムは、
　　出来るだけ適用する様にした。UI もその一例だ。
　　今後もクラシックサーバーの方向性に関して、コンテンツを組み合わせる路線には、
　　変化は無いでしょう。

　　代表的な例では 「販売代行システム」 がある。
　　販売代行は非常に便利なシステムで、取引を簡単にさせてくれる長所はあるが、
　　逆にコミュニティが生成される余地を終息させる要素だと判断されて、排除する事に決めた。

　　これ以外にも、多様な部分に対して、システム適用可否を慎重に決定する計画だ。

Ｑ．一般ユーザーは狩り場統制で苦痛を受ける事がありました。
　　インスタンスダンジョンがこれを緩和させたが、クラシックサーバーでは排除されましたね？

Ａ．コミュニティが紛争にも適用されるという点を基準にしている。
　　紛争に関した部分も、コミュニティの一部として見ている訳だ。
　　また、カマロカの様に、即席でキャラクター育成を助けるダンジョンは、
　　クラシックサーバーの方向性と価値に反する性格を持っていた為、排除された。

　　しかし、私たちはインスタンスダンジョン自体が無条件悪いと思っている訳では無い。

Ｑ．クラシックサーバー登場後、血盟関連の話も熱いです。

Ａ．血盟が恐ろしい速度で大きくなっている事は事実だ。

　　過去、有名だった血盟である DK や、ハリーポッター血盟も、
　　再度団結してクラシックサーバーを楽しんでいる事が知られている。
　　しかし、これらが今戦争をしたり、ユーザー達を統制する事はしておらず、
　　単純にゲームを楽しんでいる状態だ。

　　もちろん、統制や紛争の兆しが現れていたりもする。
　　平均レベル台は 20 レベル位だが、もう最初の血盟戦争を宣布した血盟も存在する。

Ｑ．通常とクラシック、2つのサーバーを同時運営中ですが、難しい点はありませんか？

Ａ．現在、ライブチームとクラシックチームが分離されて開発中だ。

　　実質的にクラシックサーバーを開発する時は、記憶が重要な役目をしている為、
　　開発人力が不足する状況は無かった。
　　また、ライブサーバーとクラシックサーバー、両者は流動的に人力を調律しているし、
　　開発主力人力はベテランが多い為、大きな無理は無い状態だ。

Ｑ．現在クラシックサーバーでは、1,000万アデナイベントが人気だ。
　　追後、イベント日程はありますか？

Ａ．イベントは同時接続率が落ちる時や、時期的に雰囲気を現す時、主に進行される。

　　だが、クラシックサーバーでイベントを開いて過度な報酬を提供すれば、
　　むしろゲームの楽しさを害する事になってしまうと考えている。
　　クラシックサーバー特有のハードコアが消えてしまうからだ。
　　と言うが、クラシックサーバーではこれからイベントを提供しない訳では無い。
　　日程を考慮中というだけだ。

リネージュ2 コンテンツ事業チーム長

Ｑ．クラシックサーバーは、アイテムがあまり出ないという話が多い。

Ａ．アデナドロップや、アイテムドロップ率を上昇させる計画は、現在無い。
　　アデナドロップ率が上昇してインフレーションが発生すれば、
　　大変な思いをして集めて来たアイテムと、アデナの価値が急落してしまう。

　　この様になれば、ゲームの楽しさが落ちてしまい、接続したい心も消える。
　　経済を維持する為、現在の姿を最大限維持する計画だ。

　　ただ、パーティー狩りの場合はアデナとアイテムを 9人 で分配する為、
　　不足している感が大きくなっている。報酬が過度に少ない事は認知している為、
　　パーティー狩り場に対しては、調律を考慮している最中だ。

Ｑ．ライブサーバーを楽しむユーザー達が、クラシックサーバーの登場に対して、
　　負担を感じたりしていませんか？

Ａ．クラシックサーバーに人が流れれば、ライブサーバーに来なくなるのでは無いかと悩む
　　ユーザー達がいる事は把握している。しかし、ライブサーバーを捨てる事は無い。
　　現在ライブサーバーは 6月 25日に事前アップデートが進行されて、
　　8月には epic2 ライブサーバーアップデートが適用される計画だ。

Ｑ．これから進行される epic2 アップデートに対して、もう少し教えて下さい。

Ａ．クラシックサーバーとライブサーバー、両方のコミュニティ性を重要に考慮している。
　　実質的に、リネージュ2 が持つ固有性に対しても、クラシックサーバー担当である
　　開発次長と共有している状況だ。

　　ユーザーたちがガッカリしたという評価を大量に貰った破滅の女神アップデートは、
　　クラスの簡素化、アイテム取得難易度を下向きにして、もう少し易しく簡単なゲームを作り、
　　バランスを合わせて行く作業をしたが、epic2 ではそんな事はしません。

　　アイテムの価値保障が成り立つ中、戦闘を含めて、
　　キャラクター成長の楽しさを感じる事が出来る様、変化を追い求めています。

リネージュ2 開発室ライブサーバー担当チーム長

Ｑ．epic2 で新しい等級の装備が登場するのではと気にするユーザーが多いです。

Ａ．結論から言えば、新しい等級のアイテムを登場させる計画は
　　現在、最高等級の装備は 「ダーク」 / 「ブラッディー」 装備があるが、
　　この装備たちが最終等級として持つ価値を、更に維持しようと考えている。

　　既存の様に、アイテム強化はエンチャント，ソウルストーン，精錬，属性等が主となり、
　　既存のアイテムを製作に活用する等の方式も考慮中だ。

Ｑ．BOT と代理育成に対して、声が多い。

Ａ．この部分は、私たちも認知している。
　　開発室と事業チームが一緒になって、対処方案を模索している最中だ。
　　会社次元で方案を用意すれば、BOT を使う側も素早くそれに対応してしまう為、
　　悪循環が続いている実情だ。

　　今まで多様な方法が試行されて来た。
　　代表的には、BOT が自動狩りをした場合、同じパターンで動く事を活用して制裁したり、
　　ウィスパーを送って対話を試みたりして来た。
　　こんな方法以外でも、運営的に解決する事が出来る方案を会議を通じて悩み、作成している。
　　リネージュ2 独自の方式があるとすれば、クリーンアップキャンペーンの様に、
　　ユーザー達と一緒に BOT を追い出す為の作業を進行する事もある。

　　実際に BOT に関して、クラシックサーバー掲示板を含め、
　　ゲーム中でも話が出ているのは分かっている。
　　今日もインタビューを進行する前に、関連内容を確認して来た。
　　今この時間にも、BOT を活用した狩りなどに対しては制裁を加えている。
　　職員たちが受動的に確認して、制裁をする場合も多かった。

　　内部的には会議を経て、システム的に BOT を制限し、基本根絶出来る方法を模索中だ。
　　また、今まで NCsoft が一番不足だった部分である BOT に対する対処、及び、
　　処理状況をお客様たちに公開せず、伝達が欲出来なかった事がある。
　　これに対しても改善する様に準備している。

リネージュ2 コミュニティチーム長

Ｑ．ライブサーバーに適用されたシステムが適用される計画もあるのか？
　　覚醒の様な場合がある。

Ａ．覚醒はクラスの統合を意味するシステムだったし、バランスを合わせる為の作業だったが、
　　個性を失い、リネージュ2 の姿を失ったという意見があった。
　　その為、アップデートを通じてリネージュ2 の特色を生かそうと考えている。
　　これからのアップデートは 36個のクラスが持つ個性、特性を生かす様に進行されるでしょう。

　　クラシックサーバーでは 3次転職が、
　　ライブサーバーでは覚醒後のクラス細分化が、こんな特性を探していく手段になります。

Ｑ．100 レベル以上にレベル制限が解除されると聞いたが？

Ａ．現在、成長はレベル成長，装備成長，スキルの特性（スキルの色）の 3パートで考慮中です。
　　今後の事前アップデートでは、まずレベルの制限が解除される筈で、
　　上位ノーブレスであるオーナーズ（日本名称エーレ）追加も計画している。
　　段階的にアップデートが成り立つ予定であり、
　　レベル制限は 6月 25日事前アップデートで解除されるでしょう。

Ｑ．リネージュ2 は、元々紛争が頻繁に起こるゲームだ。
　　ゲーム社側でユーザー紛争に介入する事に対する意見は？

Ａ．BOT と一般ユーザー達の紛争もあり、巨大血盟と一般ユーザー達の反目もある。
　　BOT が狩っている中、モンスターを引いてリスタートをするとか、狩り場を統制する等、
　　多様な方面でこの様な現象が現れる。

　　基本的に、リネージュ2 はこの様な部分をコミュニティの一環として見ている為、
　　紛争には直接介入しない。
　　しかし、これとは別個で守衛を越す行動に対しては、ある程度の制限を加えて、
　　行動を見守る様にしている。

Ｑ．攻城戦で必ず出る話が 「祝福の羽」 だ。性能としての話が多い。

Ａ．基本的にリネージュ2 は防衛する側が攻城する側より対比 7：3 で有利に作られている。
　　防衛側は城で復活する事が出来て、基本的に優位に上がりやすい。
　　勿論、攻城側でも自動で攻城側同盟が結成される等、多くの条件を用意していたりする。
　　こんな状況を私たちは祝福の羽という変数を作り出す一つの要因として考慮している。

　　だが、これが悪用される事例もあるというのは分かる。
　　代表的な例が、刻印室の内部でずっと死んでいる中、祝福の羽を使用して、
　　密かに刻印をするとか言う場合だ。
　　その為、祝福の羽は使用回数を制限したり、一部地域では使用不可能にする等の方式を
　　考慮中であり、これもまだ観察中の状態だと言える。

Ｑ．クラシックサーバーについて。ソウルショットを使う事も難しいという意見がある。

Ａ．前述した様に、制限をあまりにも解除してしまうと、インフレーションが発生してしまい、
　　経済が崩れてゲームの楽しさが消える結果に繋がる様になってしまう。
　　その為、全般的な構図は大きく変化させる計画は無い。
　　パーティー狩り場の場合、報酬がとても不足しているという話は私たちも認めているし、
　　変化を模索中だ。

Ｑ．最後に、お客様たちに対して一言お願いします。

Ａ．クラシックサーバーは、最初の計画では 1台 の予定でした。
　　しかし、人気が非常に高くて驚きました。
　　弛まぬ愛を送って下さるお客様たちに、本当に感謝します。

　　先行料金制の場合、既存の原則を破ってアガシオンアイテム付与を進行したりしたが、
　　「NCsoft の運営が変わった」 と良く見てくれたりして、感じられる部分も多かった。
　　ライブサーバー、クラシックサーバーと区分せず、顧客方々に対して、
　　更に身近に感じられる様にします。

Ａ．クラシックサーバー開始後、ライブサーバーは捨てられるのではと言う意見がありますが、
　　絶対にそんな事は無いです。
　　ライブサーバーも弛まずアップデートが成り立っているし、不満が沢山出た覚醒システムは、
　　半分はロールバックされた状況だと言えます。

　　ただ、2つのサーバーの方向性は少し異なります。
　　ライブサーバーはもう少し 「バランス」 を志向して、
　　クラシックサーバーは 「個性」 を志向すると見てくれれば良いでしょう。
　　これからライブサーバーも、水平的なアイテムアップデートなどで、
　　剥奪感を感じない様に努力します。

　　また、BOT に対しても、弛まず制裁をしているし、
　　去る 2週間でもかなり多い数のアカウントを制裁しました。
　　BOT を使う部分には非常に強硬に対処しているので、見守って欲しい。

Ａ．6月 25日、ライブサーバーには事前アップデートが計画されています。
　　全ての物が一遍には公開されませんが、続けて楽しむ通りを提供したいと思います。

　　ライブサーバーとクラシックサーバー、両方の中で、自分が願うスタイルのゲームを
　　楽しむ事が出来る様に努力しています。
　　クラシック / ライブサーバーのユーザーたちが分かれて争う姿も見つけましたが、
　　どっちも疎外感を感じさせず、ゲームを楽しめる様にします。

Ａ．5月末から 6月中旬まで、クラシックサーバーが本当に息忙しく駆け抜けました。
　　しかし今からはまたライブサーバーの順番だ。
　　多くの内容を準備しているので、期待して欲しい。