2014年3月25日
リネージュ3 営業技術流出訴訟 終了。5年に渡る裁判に幕 [ Lineage3 ] Tweet
リネージュ3 営業秘密流出、及び、集団離職による損害賠償関連の
民事訴訟が幕を閉じた。
最高裁判所は、NCsoft が Bluehole Studio へと離職した 「リネージュ3」 開発チーム員たちを相手取り、
営業秘密侵害禁止を訴えた民事訴訟において、原告敗訴する原審を確定したと 25日、明らかにした。
NCsoft は去る 2007年 4月、リネージュ3 開発に参加したパクさん等が、
Bluehole Studio へと集団離職しながら、リネージュ3 の営業機密を流出させて、
これを活用して新作を作成したと主張した。
これに対して、刑事裁判と別個で 65億ウォン相当の損害を賠償しろという内容の民事訴訟を
進行していた。
裁判府は、1審では NCsoft の主張が受け入れて、
「パクさんを含み同時に Bluehole Studio へとに離職した NCsoft 前職員たちは、
損害賠賞金 20億ウォンを NCsoft に支払いなさい」 と言う判決をした。
しかし、抗訴審では、
「パクさん等の集団転職勧誘において、損害が発生したという NCsoft の主張は
受け入れる事は出来ないし、賠償責任も無い」 として、原告敗訴判決を行った。
ただ、第3者に対する営業秘密の提供や公開は禁止して、
コンピューター等に保存された関連文書や資料は廃棄する様に言い付けた。
最高裁判所も抗訴審判決をそのまま引用しながら、
5年余間進行された民事訴訟は終了を迎える事となった。
最高裁裁判府は判決文を通じて、
「パクさんが自分の職位を利用し、所属チーム員たちの引き連れて、
退職を積極的に誘導する様にしたと認めるには、不足している部分がある。
また、チーム員に発表した資料も、一般的に許容される転職勧誘の限界を脱しない」 と説明した。
引き継いで、
「集団離職を利用して、Bluehole Studio のいち職員たちが NCsoft の営業秘密表示がされている
記載ファイルを不正取得して、これを利用した事は事実だ。
Bluehole Studio は、NCsoft の営業秘密を使用したり、これを第三者に提供してはいけない。
保存された関連記録物は廃棄する様に」 と言う原審の判決を定めた。
先立って行われた刑事訴訟の場合、
最高裁判所は起訴されたパクさん等 Bluehole Studio に離職した NCsoft 出身職員 5人に、
懲役 1年 6 ~ 8ヶ月と執行猶予 2年、または、罰金 700 ~ 1000万ウォンを定めた事がある。
NCsoft は今回の件に対し、
「刑事訴訟は随分前に終了したし、民事訴訟も終了した。
犯罪行為は認められたが、損害賠償の責任が無いという事は残念だ。
営業秘密の流出は、ゲーム産業全般に回復出来ない損失を与える行為だ。
今回の判決をキッカケに、不法行為が根絶される様に願う」 と、伝えた。
対する Bluehole Studio は、
「会社には リネージュ3 関連の迎入機密は残っていない。
集団離職に関連する最高裁判所の判断を歓迎する」 と伝えた。
●「損害賠償責任は無いが、営業秘密侵害は認定」 NCsoft - Bluehole Studio 法的紛争終決
NCsoft と Bluehole Studio 間で行われて来た約 5年余間の紛争が終決した。
(inven)
25日、公開された内容によると、去る 3月の最高裁判所判決にて、
NCsoft が Bluehole Studio を相手取った損害賠償訴訟は棄却され、
2審で判決された内容にて最終確定が行われた。
これにより、Bluehole Studio 側は NCsoft に対して損害賠償責任は負わないが、
営業秘密侵害事実が認められた事により、関連する資料は全て廃棄しなければならない。
本事件は 2007年、NCsoft 側の営業秘密流出に関連した警察捜査から始まり、
2008年 8月に民事訴訟が申し立てられた。
当時、NCsoft 側で申し立てた訴訟の内容は、
リネージュ3(当時名称 L3 プロジェクト)を開発する総括室長など、
核心人力を含んだ 10余人が Bluehole Studio へと離職、プロジェクトは中断される事になり、
この過程で会社の営業秘密を流出させた事実が見つかった為、
プロジェクト中断による損害を賠償して、関連資料を全て廃棄せよという内容だった。
2008年 12月、検察は捜査結果により、「リネージュ3」 開発室長などを刑事起訴した。
約 6ヶ月後の 2009年 6月、刑事 1審では営業秘密流出、及び、使用と関連して、
5人に対して有罪判決を行い、同年 12月 2審では、1審で無罪宣告された人員に対しても、
追加で有罪判決を下した。
最初に申し立てられた民事訴訟に対する 1審の結果は、2010年 1月に出た。
1審では NCsoft 側が申し立てた訴訟内容により、離職した職員、及び、Bluehole Studio 側は
NCsoft 側に 20億ウォンを賠償する事を判決した。
しかし、1年後の 2審では、営業秘密流出は認められるが、集団で会社を離職される事によって
被害が発生したという部分に対しては、違法とは認められないとなって、棄却判決を下した。
引き続き、去る 2012年 4月刑事 3審の最高裁判所判決では、上告は棄却されて、
2審判決が確定される事となった。
そして、今回の民事 3審の最高裁判所判決でも、やっぱり上告は棄却されて、
2審判決(営業秘密侵害認定,損害賠償は棄却)が確定された。
これにより、Bluehole Studio 側は NCsoft に対して、損害賠償責任は負わなくなった。
Bluehole Studio 関係者は、
「関連する資料は 2007年に行われた警察の捜査過程で、既に全て押収され、廃棄された。
今回の事例は、大企業が離職しようとする開発者たちの足首を取る事例だったと思う」 と伝えた。
NCsoft 側は、
「判決内容に対しては残念だ。
企業の営業秘密を流出させたり、無断で利用する事は、ゲーム産業全般に損失を与える行為なので、
今回の判決をキッカケにして、この様な不法行為が根絶される事を希望する」 と言う立場を伝えた。
投稿者 (む) : 2014年3月25日 23:06
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コメント
まあ「今更」感・・・・・
>集団で会社を離職される事によって被害が発生したという部分に対しては、違法とは認められないとなって、棄却判決を下した。
違法になる訳がないでしょ^-^;NCsoftって何考えてるのか?
集団でリストラするのは合法・・・集団で退職するのは違法って会社に都合の良い解釈ですね@@;
>2
ちょっと違うんじゃないかな?
特に
>>集団でリストラするのは合法・・・集団で退職するのは違法って会社に都合の良い解釈ですね@@;
これ。元々「手段離職して営業秘密流出した事で被害が発生したので賠償せよ」という内容だと思うのだが、裁判では「営業秘密の流出は認められるけど、その為に集団離職したんじゃないんじゃね?多分待遇とか方針とか原因だと思うよ?よって集団離職に関しては不問な」
って話しだと思う。なのでリストラと自己都合退職を同列に書いてなんでも会社は悪だね的なのは違うんじゃねーか?
ま、もちっとよく読めとしか。
>3
これ。元々「手段離職して営業秘密流出した事で被害が発生したので賠償せよ」という内容だと思うのだが、裁判では「営業秘密の流出は認められるけど、その為に集団離職したんじゃないんじゃね?多分待遇とか方針とか原因だと思うよ?よって集団離職に関しては不問な」
>>2審判決(営業秘密侵害認定,損害賠償は棄却)が確定された。
裁判所での判決は営業秘密侵害認定は認めています。
しかし、集団離職でプロジェクトの中断された事についての損害賠償責任は棄却が確定なのです。
もしプロジェクトの中断される事についての損害賠償責任が認められてしまうと離職(退職・転職)する自由が失われてしまう可能性が出てくるわけです。
>NCsoftは,リネージュIIの開発室長をつとめてきて,リネージュIIIの開発をもリードして来た人物,Park Yong Hyun氏を兔職しました。そもそもの発端は,Park氏が会社側にリネージュIII開発チームを外部スタジオ形態として分社させてくれと要求したことなのですが,NCsoft取締役会は,Park氏の行動を「会社に対する反抗的な態度」として,事実上クビにしてしまったのです。
別な話によれば,Park氏はリネージュIIで莫大な利益を生み出したにも関わらず,その収益が,ヒットゲームを生み出すこともなくプロジェクトが中断されるばかりの他の開発チームに吸い取られているのを,不満に思っていたとのこと。どの業界でもどの業種でも普通に起こりうることなのだが,それがNCsoftにも,比較的大きな規模で起きていたわけだ。
ttp://www.4gamer.net/news/history/2007.02/20070208121701detail.html
会社に優遇されて無かったのが事の発端、Park氏だけでなく所属チーム員も相当不満に思っていたのだろう。
日本で集団離職ついての損害賠償の判例を調べてみました。韓国と日本でどのていど裁判での解釈が違うのか興味あった。
判例 従業員が集団で他社へ移籍
ttp://www.syaroshi.jp/roumu_q_a/0607_3.htm
被告の債務不履行を認め 損害賠償は退ける
従業員が集団で他社に移籍したりすると、会社は大打撃を受けます。「サラリーマン倫理にそむく」行為ですから、裁判に訴えてでも、徹底的に責任を追及しなければ気がすみません。本件では、営業収益の落ち込み分について損害賠償を請求。裁判所は、集団移籍と損失の相当因果関係を立証できないとして、会社側の主張を退けています。
どっちだって今更いいよww
ようは今のNCsoftは低スペックな人材しか残ってないって事だろ
単に良い人材が集団で持ってかれたって事はNCsoftに問題があるから
ま、今のリネ2みてれば糞人材なのはわかるけどなww
集団離職させて、情報流出させるような環境を強いていたNCJの管理能力が悪かっただけだな。
要の部分を従業員にやらせているなら、それなりの待遇を用意するのが企業ってもんだぜ。
まぁ少なくともこの時点でリネⅢが形になってればまだねぇ…
TERAがそうだとは言うけれど肝心のNCからはリネⅢの影も形も音沙汰さえなくなったからなぁ…
>>8
NCJの管理能力が悪かっただけだな。
韓国のNCsoftとNCJAPANは無関係です。誤解してる。
機密流出はいかんが、4gamerの記事に書かれてる社内の事を考えると同情もしたくなる。
この件では北米でもTERAサービス差し止め申請したり、NCsoftがガンガン攻めていて
結局室長さんは裁判の心労と開発のプレッシャーが相まってブルーホールも辞めちゃったんだよね。