●男のロマン 17 vs 1 にアイディアを得ました。

Ｑ．今回タウティアップデートで新しくお披露目された PvP システム混沌の祭殿、
　　17 vs 1 というコンセプトが非常に面白いですが、混沌の祭殿に対する簡単な紹介と、
　　この様なシステムを取り入れる様になった背景に対する説明をお願いします。

Ａ．今までと他の新しい PvP コンテンツを準備しながら、一体何人が利用すれば楽しくなるか？
　　という部分を悩んでいました。
　　そうしたある日、ぼ～っとして企画書を見ている時、私の前を一群れの男たちが過ぎ去り、
　　その姿にはっと浮かび上がった意向がありました。

　　誰でも一度はこんな言葉を聞いた事があるでしょう。「私は昔、17 vs 1 で闘ったのだ」 と。
　　男のロマン 17 vs 1！正にこれだ！と言う気がしました。
　　現実では成す事が出来なくても、ゲームでは出来るというコンセプトを下に、
　　混沌の祭殿は 17 vs 1 という PvP コンテンツになりました。

　　即ち、混沌の祭殿は 1 対 多 の PvP コンテンツであり、現在の自分の実力を計れる場所であると当時に、
　　運を試してみる事が出来る空間なのです。
　　一ヶ月の期間中、PvP 最強キャラクターを選び、それによる名誉を得られる場所。
　　それが混沌の祭殿です。

●自分の実力と運を試せる場所という事。

Ｑ．混沌の祭殿が、1 vs 1 PvP コンテンツである 「オリンピアード」 と差別化出来る点は何でしょうか？

Ａ．オリンピアードと一番差別化された点は、1 ～ 18人の人員がランダムにマッチングされる為、
　　運的な要素が相当大きく作用するという点です。

　　そして、混沌の祭殿の流れによって、戦略的な要素も働き、勝敗が左右されるという点です。
　　どんな対象を他の挑戦者と一緒に攻撃して、どのタイミングで隠れるか、逃げるか、攻撃するかによって、
　　勝敗に大きな影響を及ぼす様になるからです。

　　この様な二つの差別点が加味されている為、簡単に楽しめる PvP コンテンツだと思います。

●個人の能力が、即ち血盟の能力になる様にしたかった。
　　
Ｑ．個人的にまだレベルが低くて、一度も勝利した事が無いのですが、
　　多数がプレイしながら争う楽しさがあるので、よく参加している方です。
　　ところで、本キャラクターである血盟では参加する事が出来ましたが、
　　サブキャラクターは加入している血盟が無く、わざわざ血盟に入った後、祭殿に参加しました。
　　混沌の祭殿の参加条件の一つ 「血盟加入」 を一キャラクターに制限した理由は何でしょうか？

Ａ．血盟員たちが一緒に楽しめる豊かなコンテンツを準備していますが、
　　現在の リネージュ2 では、血盟が楽しめるコンテンツは思ったより多くないと思います。
　　そして、個人の能力によって、血盟が光を見られる手段も多くは無いです。

　　混沌の祭殿は、こんな点を補おうと思い、個人の名誉と共に、自分が属した血盟の名誉も高められる様に、
　　参加条件として 「血盟」 に制限を置いたのです。
　　まだ血盟というコンテンツに接していない方々にも、「血盟は良い物だ」 という感じを差し上げたかったのです。

●入場バフ問題、レベル別制限、全て考慮します。

Ｑ．混沌の祭殿に参加したキャラクタークラス別勝率を見てみると、フェオウィザードが一番勝率が高く、
　　イースエンチャントが一番低いです。
　　自分が PvP に特化されたクラスでは無いという理由で、混沌の祭殿では不利益を受けるという気もしますが、
　　クラス別補完策を考慮すべき点や、これからの計画があるのか知りたいです。
　　また、レベル差による勝負を乗り越える為に、レベル帯別で競技参加対象を細分化する事については、
　　どう思ったりしていますか？

Ａ．混沌の祭殿では、一部クラスが利益を得たり、不利益を受ける問題があるのは把握しており、
　　PvP バランスは持続的に調整をしています。
　　しかし、PvP バランスとは別に 1 ： 全 という利点を充分に利用し、勝率を高める事は出来る筈だと考えています。

　　先日、私どもが進行したアンケートの結果では、入場時のバフ削除、祭殿中はポーション使用禁止、
　　待機時間短縮などの意見が出ていました。

　　この意見を慎重に検討してみた結果、混沌の祭殿の主旨に沿った内容と符合していた為、
　　今後のアップデート時、関わる内容を反映させる予定です。
　　それ以外にも、追加でアイテムなどを補い、多様な戦略要素を提供し、
　　今よりもう少しダイナミックで面白い戦闘が成り立つ様にする予定です。

　　また、アンケート結果では、レベル別に制限してくれという意見が沢山ありました。

　　レベルの直接的な制限をすると、低レベル帯では参加人数が少なくなり、
　　楽しさが無くなるだろうという問題と、混沌の祭殿の最高勇士を選抜する基準があやふやになる等、
　　様々な問題点が予想されますが、こんな部分を考慮しつつ、低レベルもプレイするに値するという方向で、
　　うまく具現していこうと思っています。

●回復ポーション類は使用不可に変更予定。

Ｑ．混沌の祭殿はオリンピアードとは違い、自分が持っている消耗性アイテムを使用出来ます。
　　従って、掲示板などでは 「お金が多い人が無条件に勝つゲーム」 という批判も目立ちますが、
　　この点について、開発チームはどう思っているのか、意見を聞きたいです。

Ａ．「お金が多い人が無条件勝つゲーム」 という部分に対して、充分に共感しています。
　　現在様々な消耗性回復アイテムが混沌の祭殿勝敗に直接影響を与えていますが、
　　競技場内では回復ポーションを使う事が出来ない様に、変更する予定です。

Ｑ．混沌の祭殿の場合、入場時にバフを受けて入る事が出来ます。
　　しかし、エンチャント系列では無い場合、毎度知人にバフを頼まなければなりません。
　　一括バフを入場時、システム的に提供するのはどうでしょうか？
　　また、バフ公平性の為に、オリンピアードの様に外部バフは許容せず、
　　入場時に提供するバフだけ許容するに対して、どう思っているのか知りたいです。

Ａ．現在、総 3 種類のバフアイテムを支給しています。
　　このアイテムを積極的に活用する事を勧誘差し上げます。
　　そして、現在エンチャントの 1 レベルバフだけ支給されており、公平性が不足だという意見が多い為、
　　追後はバフのレベルを拡張する事も、考慮してみます。

●外見を通じる相手把握は、匿名性より重要だ。

Ｑ．混沌の祭殿に参加したキャラクターの匿名性保障の為に、
　　キャラクター名が見えない様に処理された事に対しては、肯定的な反応が多いようです。
　　しかし、相変わらず個人が装備している装備や、アクセサリーで誰なのか判別可能で、
　　ボイスチャットを通じての共闘が横行している場合がある様です。

　　個人的には、ボイスチャットを通じて戦略を組む事までは、システム的に拒む価値はなさそうであり、
　　キャラクター外見の様な場合、予めセッティングされている形態に一括変更するとか、
　　本人が願う場合に変更する形態など、対案策が出来ると思いますが、どう思いますか？

Ａ．現在、混沌の祭殿場に入場すれば、アクセサリーとマントが一括された外見に見える様になります。
　　この時、何故防具と武器は変更しないのかという質問をたくさん受けますが、
　　混沌の祭殿は 76 ～ 99 レベルまでが参加可能であり、こんな状況下に置いて、
　　相手の実力を見積もる事が出来る方法は、すぐ防具と武器の外見だと判断しました。
　　この様な相手の外見を把握し、それによって適切に対応出来ると考えました。

　　即ち、どうしても戦略的に対応出来る方法を与える為、相手の実力を見積もれる武器と防具は、
　　特定の外見に変更しなかったのです。

　　そして、おっしゃったボイスチャットを利用した祭殿を最大限拒む為に、
　　各自が見る対象の名前を違う様に設定しようとしています。
　　この部分が根本的な解決になるのは難しいと考えていますが、
　　この様な問題を持続的に修正しながら、混沌の祭殿完成度を高める様にします。

Ｑ．混沌の祭殿を企てた企画者として、混沌の祭殿で勝率を高めるとか、
　　報酬を慎ましく獲得出来そうな 「混沌の祭殿 100％ 活用 TIPS」 などありましたら？

Ａ．私共が不利な方々を手助けする為に作ったアイテムが、正に 「疑問の力」 と 「疑問の影」 です。
　　相手が自分より圧倒的に強かったり、倒す事が出来ないのであれば、「疑問の力」 と 「疑問の影」 を、
　　一度活用してみる事をお勧めします。

　　「疑問の力は」、確率的にインスタントキルが発動されるアイテムですが、
　　このアイテムにだけに頼り、競技内容が変質される事を憂虚して、
　　確率によって HP が 1 になる設定を行いました。

　　「疑問の影」 は、混沌の祭殿プレイをもう少し戦略的に導いて行ける様にする手助けアイテムです。
　　ただ、疑問の力の方が危険度が高く、使用頻度も低い点を考慮して、HP を 1 にする効果は変更する予定です。

Ｑ．今後の混沌の祭殿アップデート計画はあるのでしょうか？
　　または、リネージュ2 の全般的な PvP コンテンツに対して、今後の方向性や計画があれば、
　　リネージュ2 ユーザーたちに簡単にお話頂ければと思います。

Ａ．混沌の祭殿に対して、多くの関心を持って下さり、またインタビューにも応じて下さりまして、
　　誠に有り難う御座います。
　　混沌の祭殿は、初めて企画意図と一緒に、自分の実力を計れる場になる事と同時に、
　　簡単に PvP を遊んで、楽しさを感じる事が出来る様に、今後とも悩んでまた悩む予定です。

　　もちろん、次のアップデートバージョンも準備しています。
　　混沌の祭殿が最大限多くの方々が満足を感じられるコンテンツである様に、
　　意見一つ一つを悩み、思って反映したいと思います。

　　また、リネージュ2 の華である攻城戦の様に、スケールある PvP コンテンツを面白く楽しめる様に、
　　完成度を高める様に努力して行きたいと思います。