この日、キム・テクジン代表は、ゲーム産業の飛躍的成長と、これを眺める社会的目線も高めてくれる事をお願いした。
それと同時に、ますます増える不法複製と、著作権侵害に対する法的救済と、研究支援拡大を強力に促した。

キム・テクジン代表は先に、
「ゲーム産業は高付加価値を新たに作れる知識基盤産業であり、他の文化コンテンツ産業よりも
　一番高い成長率を見せると同時に、一番多い輸出比重を占めている。
　特に、2009年基準分野別市場規模を見てみれば、オンラインゲームが 3兆7千87億ウォンを果たして、
　56.4％ のシェアを記録した」 と説明した。

彼の言葉通り、韓国ゲーム産業は 1990年後半から PC普及拡大、及び、
超高速インターネット網の拡散により、大きく成長した。

2001年約 3兆ウォン規模を見せた韓国内ゲーム市場は、2009年には 6兆5千806億ウォンとなり、
約 8年間で 2倍以上の規模に増加した。
中でも、PC部屋（ネットカフェ）とアーケードゲームセンターを除いたプラットホーム単位での
ゲーム市場のみを計算した時、オンラインゲームのマーケットシェアは 81.1％ にも達する。

キム・テクジン代表は、オンラインゲームが急成長する様になった要因を、
「サーバーと情報通信網を通じて、ゲームサービスを提供する特性により、
　コンシューマーゲーム等で発生した不法複製の可能性を初期段階で遮られたから」 と分析した。

しかし、韓国内 PC ゲームとテレビゲーム市場を崩壊させた不法複製問題は、
近年は韓国内ゲーム産業の成長を主導しているオンラインゲームにまで拡散していると指摘した。

既存PC・テレビゲームの場合、ゲームCD などの完製品を複製して著作権侵害が成り立つが、
オンラインゲームの場合は、ゲームプログラムの一部を改変しつつ、正常なゲームサービスも
邪魔をするという説明も付け加えた。

代表的事例が、不法エミュレーターサーバーと BOT プログラムだ。
不法エミュレーターサーバーは、権限の無い者がハッキングや流出されたソースコードなどを通じて
ゲームサーバーを複製，開設して利用者を募集し、不当に利得を取る事を言う。

また、不法 BOT プログラムは、ゲーム利用者がゲームの中で直接キャラクターを操作せず、
ゲームを自動的に行う様にしたり、ゲームシステム内で簡単にゲームを行う様にする事を指し示す。

キム・テクジン代表は、自社の 「リネージュ 2」 が去る 2004年中国で 「天堂2」 という名前でサービスされた当時、
不法エミュレーターサーバーが流通して、加入者が急激に離脱した事を例として挙げた。

彼は、
「2006年に把握した際には、不法エミュレーターサーバー上位 4個サイトの利用者は約 40万人、
　同時接続は約 10万名と推算された。現在も Google 等の検索サイトで天堂エミュレーターサーバーを
　検索してみた場合、関連掲示物が 150万個を超える」 と語った。

それと共に、
「この様な状況に対して、対外的には司法機関等に法的保護を訴えているが、法的救済に限界がある事が現実。
　去る 2003年から 2007年まで、BOT プログラムに対応する為に NCsoft が投入した費用だけで、
　おおよそ約 360億ウォンに至る」 と声を高めた。

現在オンラインゲームの不法エミュレーターサーバーと BOT プログラムは、
新しい著作権侵害類型になっている為、実際算出された被害現状資料や司法当局の関心、
処罰例などが不足しており、学問的研究自体もほぼ全く無い実情だ。

その為、キム・テクジン代表は、
「ゲーム産業に対する国家競争力を維持する為にも、不法複製によるオンラインゲーム市場崩壊は
　必ず防がなければならない」 と言い、政府機関と著作権専門家たちの関心と研究を重ねて頼んだ。

また、
「オンラインゲームの場合、著作権侵害がインターネットを通じてボーダーレスで手広く発生している為、
　政府次元で、著作権保護の為に国家間協力モデルを構築しなければならない」 と発言した。