5月 30日、「リネージュ1」 内で 「真冥王の執行剣」 という高価ゲームアイテムが消滅したといい、
これに対する復旧を要請する内容の主張が、ソウル中央地方法院に受付された。

訴訟を申し立てた A（64歳女性）さんは去る 2012年 12月、
執行剣アイテムに 「エンチャント」 を試みて、これが失敗し、アイテム自体が消滅した。
真冥王の執行剣は、材質がブラックミスリルとなっており、+1 から失敗した場合、
アイテムが消滅する危険がある。

これに対して A さんは、
「高価なアイテムを消滅させる危険を冒してまで、エンチャントを行う理由は無かった。
　低価アイテムをエンチャントしようとしたが、手違いによりエンチャントしてしまった」 と主張した。
民法中、「法律行為の重要部分に手違いがある時は、申し出を取り消す事が出来る」 という条項を根拠に、
A さんは訴訟を申し立てたのだ。

しかし 18日、ソウル中央地方法院は、
「エンチャント行為が手違いだったとは考えにくい」 と、敗訴を宣告した。
A さんのゲーム記録を確認した結果、執行剣アイテムの消滅が起きた以後にも、
他のアクセサリーアイテムをエンチャントしていたし、執行剣エンチャント直前には、
「体力のガーター」 エンチャントに失敗した後、武器強化スクロールを購買した内訳が確認された。

これにより裁判府は、
「執行剣エンチャント当時、他のアイテムに対するエンチャントも成り立っていたし、
　執行剣だけ手違いだったと判断する事は難しい」 と明らかにした。

例え手違いだったとしても、現在最高 3,000万ウォンで取引されている執行剣をエンチャントした事は、
A さんの重大な過失な為、これに対して NCsoft が復旧する必要無いという事が、裁判府の判断だ。