NCsoft が運営する非営利団体 NCsoft 文化財団は 17日、
ソウル三成洞 NCsoft 社屋において、コンテンツ企画と創作を助ける為の、
ストーリーテリングサポートソフトウェア 「ストーリーヘルパー」 を無料配布すると明らかにした。

「ストーリーヘルパー」 は、去る 2010年 5月から 2013年 3月まで、
約 3年間韓国コンテンツ振興院の支援を貰って、NCsoft 文化財団と、
梨花女子大学校デジタルストーリーテリング研究所が共同開発したソフトウェアだ。
全開発コスト 30億ウォン中、13億ウォンを韓国コンテンツ振興院が、
残り 17億ウォンを NCsoft が支援した。

このソフトウェアは、NCsoft が保有している 「ウェブ基盤共同著作技術」 を基盤として、
梨花女子大学校研究所が分析、抽出した 205個のストーリーモチーフと、
11万 6796個の要素をデータベースにして構成されている。

また、韓国内外ストーリー専門家と作家、映画専門家グループがテストを行い、
インタビューを通じて、製作過程にも参加した。
関連論文は韓国内外で 35件 発表される等によって、
学術的な検証を終えたという事がNCsoft 側の説明だ。

ストーリーテリング著作ソフトウェアが必要な理由は、劣悪な韓国内コンテンツ産業環境の為だ。
24種の著作ソフトウェアが既に常用化されているアメリカと違い、
韓国では作家たちの創作を助ける IT インフラが全く無いという。

NCsoft 文化財団専務は、
「韓国には、月収入 100万ウォン以下である所得の作家たちが多い。
　作家たちの創作活動を助ける著作ソフトウェアが必要なのに、
　韓国はそんなソフトウェアが全く無いに等しい」 と、ストーリーヘルパー配布の必要性を強調した。

ストーリーヘルパーを利用して、映画やアニメーションのストーリー構造を作成、
シミュレーションをして見ると、既存作品のストーリーとの類似性が分かる。

例えば、「アバター」 は 「ダンス・ウィズ・ウルブズ」 と 87％、
「プライベート・ライアン」 は 「スターウォーズ 4」 と 80％ 程の類似性を見せる。
ストーリーヘルパーが、一種のシナリオビルディング機能を助ける訳だ。

ストーリーヘルパーを使って見た専門家たちは、
「イメージだけで頭の中をくるくる回っていた創作アイディアを具体化してくれるプログラムだ。
　デジタル時代創作の新しいパラダイムだ」 と各々絶賛した。

NCsoft 文化財団側は、ストーリーヘルパーによって、
コンテンツ産業に携わる専門人力たちが、自分のストーリー構成やアイディアを導出し、
完成されたストーリーを形成して行く過程を創作するのに役立つでしょうと見込んだ。

この日、ストーリーヘルパー説明の為に、
イベントに参加した梨花女大学校デジタルストーリーテリング研究所教授は、
「文化コンテンツ産業における競争力確保の必須條件であるコンテンツ企画や、
　創作力量の強化の為、ストーリーヘルパーを企画する様になった。
　専門作家の発掘、及び、育成に役立って、ひいてはコンテンツ産業活性化に寄与して欲しい」 と語った。