この展示のうち、オンラインゲーム分野では、韓国で最初に MMORPG に 3D 方式を取り入れた
「AION」 と 「リネージュ 2」 に注目が集まり、二つのゲームの試演台は、ゲームマニアたちで行列が出来ていた。
LG 3D ディスプレイで二つのゲームをプレイしてみた結果、一応目に疲れも無く、満足な出来だった。

3D ディスプレイ MMORPG の先頭走者である 「リネージュ 2」 と 「AION」。
この二つのゲームは 3D ディスプレイ専用ゲームでは無いが、モニタのツールを使用する事で、
3D ディスプレイに当たる画面を鑑賞する事が可能だ。
リネージュ 2 では、新たにアップデートされる 「破滅の女神」 で 3D 技術を積極的に取り入れ、
サービスをする予定になっている。

「リネージュ 2」 を 3D メガネをかけて実際にプレイしてみると、キャラクターの質感と光源効果などが
立体的に、実感が湧くように表現された。特にスキルを使う時に実感が出る形だ。

既存では平面的に表現された魔法効果が、3D ディスプレイツール使用後、とても立体的に表現された。
特に、魔法使いの広域魔法は、直接的な遠近感まで感じる事が出来て、視覚的効果だけで無く、
操作効果も優れていた。

しかし、幾つか気に掛かる部分もあった。
実際のゲームプレイ動画を見ていると、設定上の問題かは分からないが、
外郭線が 2個ほど酷く揺れた様に見えるなど、細かい問題もあった。
酷く湾曲される問題でも無いが、先立って楽しんだ映画 「アバター」 のゲームに比べると、
少し疲れる感じを受ける印象だった。

「AION」 の場合、アビスでの RvR の為に、全体的にキャラクターを小さく設定する傾向が強い。
従って、キャラクター自身の 3D 立体感は少ないと感じられたが、モンスターの立体感は正常に感じる事が出来た。
特に、キャラクターが着た鎧や武器が、3D 効果を経て更にリアルで実感が出る様に表現された。

ただ、リネージュ 2 でも言及した外郭線が少し震えた様に見える問題があったのが少し残念だ。
もっとも、ゲームをプレイするのに差し支えのある程では無いが。

なお、これらのゲームは全体的にクオータービュー視野の為、立体で表現した時、
少し浮かんだ様に見えるという印象が強く、マウスカーソルの場合、実際クリックする地点と
目に見える地点が少し違ってくるという、異質的な感じがあった。

しかし、全体的に 「リネージュ 2」 と 「AION」 の場合、先立って言及した細かい問題点を除けば、
卓越的な 3D 効果を見せてくれていた。

何より、MMORPGを 3D で楽しむ事が出来るという事実だけでも、これからの発展方向は充分だろう。
3D 専用に製作された 「リネージュ 2 破滅の女神」 オープニング映像は、
まさに 3D アニメーションを見る様な卓越的な立体感を感じる事が出来た。

今回の LG シネマ 3D ディスプレイ体験展では、長期間の MMORPG をプレイしながらも、
吐き気や目の疲れを感じる事は出来なかった。
目の疲れを考える事自体も少なく、大きな負担無くゲームを楽しむ事が出来た。

ゲームによって細かい間違いや立体感の差はあったが、バッテリーや電子回路も無い、
簡易メガネさえ装着すれば、吐き気や光のちらつきに対する憂慮無しに、
誰も多様なコンテンツを 3D 立体映像で楽しむ事が出来るという点は、
LG シネマ 3D ディスプレイの最大の利点だろう。