ロシア国内治安部は、先週 リネージュ2 を不法サービスしていた業者を刑事告発した。

治安部所属調査官によれば、二名の被告はそれぞれ リネージュ2 を修正したプログラムを通じて、
ユーザーから不法的なお金を取った疑いを受けている。
刑事たちは、約 3万人がこのサーバーに接続しており、これにより合法的なサービス会社は
1億ルーブル（約 3億1600万円）を越す損失を被った。

このエミュレーションサーバーは、去る月、ロシア国内治安部の調査官らによって発見された。
刑事たちによれば、容疑者たちはウェブサイトを作り、インターネットレンタルサーバー登録した後、
そこにエミュレーションサーバーを設置した。

彼らは リネージュ2 のプログラムコードを修正した後、ゲームのグラフィックをこっそり変更し、
まるで自分たちの製品である事の様に欺いて来た。
そこで、ロシア刑事部の職員たちは、去る 3日、ホスティング会社である 「Agava」 と
「Masterhost」 を尋ね、9個のエミュレーションサーバーを閉鎖した。

リネージュ2 をサービス中のロシア有力パブリッシャーの本部長は、
以前にもロシアでは二度に掛け、エミュレーションサーバーに対する取り締まりをした事があった。
しかし、リネージュ2 のエミュレーションサーバーについては今回が初めてで、
「歴代最大規模のサーバー取り締まりである」 と明らかにした。

また、パブリッシャーの代表は、
「知的財産権に対する不十分な保護は、私たちが現在直面した一番根本的な障壁の中の一つだ。

　どうしてソフトウェア製品が、潜在力の多いロシアで開発されないのか？
　返事は明白だ。開発者たちが自分たちのソフトウェアを売って、収益を得る事が出来ないからだ。
　さらに、ソフトウェアが市販されれば、何日か後には闇取引市場で販売されてしまう事もある。

　この問題を解決する為に、私たちは一緒に努力しなければならない。
　政府は知的財産権の保護に力を尽くさなければならないし、
　私たちはエミュレーションサーバーがユーザー達に魅力的では無い様にしなければならない。

　エミュレーションサーバーに価格的な利得があっても、元々のゲーム自体に競争力を出して
　ユーザー達がエミュレーションサーバーに二度と行かせない様にしなければならない。」と力説した。


2008年 12月にロシアで正式サービスを始めた リネージュ2 は、World of Warcraft と共に、
現地で一番人気のあるオンラインゲームだ。
現在 11個の公式サーバーが稼働しており、200万人以上の登録会員と、
40万人を超えるアクティブユーザー，4万人以上の同時接続者を記録している。

リネージュ2 は、公式サービススタート前の 2004年から、エミュレーションサーバーを通じて
ロシアで人気を集めたことでも有名だ。
このエミュレーションサーバーたちは、主にアデナ販売を通じて収益を上げて来ていた。