Aion 東西洋の長所を全て取り揃えた NC特別インタビュー
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2008年8月24日

Aion 東西洋の長所を全て取り揃えた NC特別インタビュー [ AION ]  

ドイツで開かれているゲームコンベンション2008には、
国内業者中、唯一NCソフトはヨーロッパ支社を通じて
独立ブースにて展示に参加しました。

今年、NCソフトは 「Aion」 の試演バージョンをヨーロッパユーザー達に
初めて公開しました。NCは 2004年ヨーロッパ知事を設立し、
本格的に市場を攻略して 「ギルドウォーズ」 を大きく成功させる等、
既に先行獲得効果を享受していますが、果たして 「Aion」 は、
どんな反応を得るのでしょうか?

NCソフトヨーロッパの最高業務責任者、Aion マーケティング担当、
マーケティングディレクターに会って話を聞いて見ました。

ThisIsGame


左側からマーケティング担当,COO,マーケティングディレクター



記者 :
ヨーロッパオンラインゲーム市場で 「ギルドウォーズ」 は 「WOW」 の次に成功したゲームという
評価を受けています。その秘訣は何でしょうか?

マーケティングディレクター :
特別な秘訣と言うに値する事はありません。
NCヨーロッパで何か特別な秘法を使ったというより開発社であるアリーナネットで
良いゲームを作り、「ギルドウォーズ」 のゲーム性自体がヨーロッパにあった為、
今の様な成果を収めたのでしょう。

月額金額では無く、パッケージだけ購入すればゲームを楽しむ事が出来るという点、
PvP と PvE が絶妙に混合しているという点等、代表的な 「ギルドウォーズ」 の
成功要因を指折りなさいと言えば、この位を指折る事が出来るでしょう。

記者 :
しかし、NCのまた他の代表作である 「リネージュII」 は、
ヨーロッパでの成果はあまり良くありませんでした。その理由は何でしょうか?

マーケティング担当 :
まず、確かにつまんで越えて行く事と言えば、「ギルドウォーズ」 に比べれば
結果があまり良くないと言う事も出来るが、私たちは決して 「リネージュII」 を
ヨーロッパで失敗したゲームだと思ってはいません。
実際に 「リネージュII」 をサービスする全世界地域の中で、
ヨーロッパは殆ど唯一、今も加入者、及び、接続者数が倦まず弛まなく
ずっと増加している地域という事実があるので覚えていて頂きたい。

事実 「リネージュII」 がヨーロッパに初めて足を入れた時、
ヨーロッパはまだ 「ハードコア MMORPG ユーザー」 と分類されるゲーマーが
ほとんどいなかった時代だった。
それにNCヨーロッパもちょうど生じた直後だから、ゲームに対するまともなサポートが出来なかった。
その為、どうしても成果を良くする事が出来なかったのだ。

しかし、最近は MMORPGのユーザー層がますます増える成り行きであり、
所謂 「韓国式」 ハードコア性向の MMORPG も楽しむユーザー層が倦まず弛まなく増えている。
このお陰で、最近 「リネージュII」 は、ユーザー達の間で認定を受ける雰囲気であり、
NCヨーロッパでは、ゲーマーの動向をよく察して、これから長期的に倦まず弛まなく
サービスするつもりだ。

記者 :
「Aion」 は、ゲーム性面で見れば結局 「ギルドウォーズ」 の 「カジュアル」 と、
「リネージュII」 の 「ハードコア」 の中間段階にあると思います。
それならこれからのマーケティングは、どこにポイントを置いて進行するつもりなのでしょうか?

最高業務責任者 :
私たちは 「Aion」 が 「ギルドウォーズ」 と 「リネージュII」 の中間段階にある
曖昧な作品と言うよりは、むしろ両方ユーザー達を全て一緒にする事が出来る
良いゲームだと思っている。
ハードコア MMORPG ユーザーと、より大衆的な趣向を持っているユーザー、
全てを攻略する事を目標にして、これからのマーケティングに出るつもりだ。

記者 :
韓国は最近定額制がますます消えて、代わりに部分有料化料金制が
これを補う方向に市場構造が再編されています。
NCヨーロッパは、韓国のこんな状況に対してどんな風に見ていますか?

最高業務責任者 :
アジアと違う様に、ヨーロッパやアメリカの様な西洋圏市場では、
まだ 「月額金額料金制」 は死なないと思います。
なので、今すぐは月極金額でサービスになるゲームを、部分有料化にするつもりはありません。

しかし、長期的な面で見れば、ヨーロッパもアジアに似ている道を歩く事も出来ると思う。
それだけ私たちはアジアゲーム市場の状況を続いて見詰めているし、
もし、ヨーロッパの市場状況が変わったら、これに対して機敏に対処する様、
万全の準備を取り揃えるでしょう。

記者 :
「Aion」 は、今回のGC 2008に積極参加する等、ヨーロッパ市場にとても多くの気を使っている。
それだけヨーロッパ現地に当たるローカルライジング(現地化)を進行すると思いますが、
どんな点を修正して、ヨーロッパユーザー達にお披露目するつもりでしょうか?

マーケティングディレクター :
NCヨーロッパは、「Aion」 のベータテスト段階から韓国の開発チームと続いて交流をして来たし、
私たちが集めたユーザー達のフィードバックや願う部分に対しても、
その間倦まず弛まなく伝達をたくさん行いました。

今の 「Aion」 はそんな部分がまともに反映されたと思って下さい。
特別にローカルライジング過程でゲームの内容を修正するとか、付け加えるつもりはありません。

個人的に 「Aion」 は、東洋圏と西洋圏のゲームが持っている長所を全て持っていると思う。
それだけゲーム性があって満足している。

記者 :
韓国では 4分期ものオープンベータテストが確定されたが、
ヨーロッパではいつ 「Aion」 を市場に出す予定なのでしょうか?

最高業務責任者 :
「Aion」 はヨーロッパでは丁度初めて足を踏み入れた段階です。
発売開始を急ぐつもりは無いし、一応今年の末までは物静かに段階的にテストを進行するでしょう。
具体的な商用化日程は未定だが、大略的に言わば来年上半期頃ではないかと思います。
初めはドイツ語,英語,フランス語,3種のバージョンでヨーロッパに進出するでしょう。

記者 :
現地市場で 「Aion」 が最大の競争相手と思うゲームはあったでしょうか?

マーケティング担当 :
どうしても今年の末に 2番目の拡張パックを出す
最近サービスを始めて高い人気を呼んでいる 「Age of Conan」、
そして早いうちに発売される 「ウォーハンマーオンライン」 位でしょうか。
しかし、「Aion」 は、これらと差別化されるゲーム性を持っている。
特に東洋圏と西洋圏ゲームの長所が混合しているから、
充分にユーザー達に認められる事が出来ると思う。

記者 :
ヨーロッパは各地域別、国別にゲーム文化やゲーマーの性向差が酷いと知られています。
実際ではどうでしょうか?

マーケティングディレクター :
その通りです。どうしてもヨーロッパには 40余個の国家がある為、
各々ゲーマーの性向や文化が非常に違います。

もし、大きく分けると言えば、東欧と西ヨーロッパで分ける事が出来るでしょう。
この中で東欧はどうしても 1人当り GDPが低いから、パッケージゲームやコンソールゲームを
そんなに楽しむ事が出来ません。
この為、オンラインゲームが他の地域に比べて人気が高いです。

ゲーマーの性向も 「リネージュII」 と同じハードコア MMORPGを楽しむユーザー達が多く、
現在NCヨーロッパでは、この地域を対象として多様なビジネスモデルを実験しています。

一方、西ヨーロッパは、コンソールと PC パッケージが超強気ではあるが、
市場の規模自体がとても大きいという特徴があります。
この中でも、オンラインゲーム市場規模が最大の所はドイツで、
現在NCヨーロッパは、ドイツを一番重要な市場と見て、ここに合わせた多様な活動を展開しています。

記者 :
ヨーロッパで MMORPGを楽しむユーザーはどの位で、
成長可能性や比重はどの様な感じでしょうか?

最高業務責任者 :
その部分は 「MMORPG 市場」 の範囲をあくまで設定するかによって千差万別だと思う。
もし MMORPG 市場を 「Aion」,「ギルドウォーズ」,「WOW」 と、
同じ類のゲームだけで限定すれば、約 500万以上のユーザーがいると言える。
しかし、もしウェブブラウザーですぐ楽しめるカジュアル MMORPGまでその範囲を確張すれば、
その数はとても多くなる。

今のヨーロッパの MMORPG 市場は北米に似ていると思えば良い。
ただ、ヨーロッパはこれから MMORPG が定着する状態だから、これからの可能性はもっと高い方だ。
そして MMORPG に対する関心が高い東欧圏が、超高速であるインターネット網の
インフラ問題が解決された場合、もう少し多様なゲームが成功すると思う。

記者 :
今のNCヨーロッパは、NCのゲームをヨーロッパに紹介する位の消極的な歩みを見せています。
しかし、もし積極的にパブリッシング等の事業を展開すれば、ヨーロッパ市場で所謂
「先行獲得効果」 を享受する事が出来ると思いますが、どう思われますか?

最高業務責任者 :
私たちも、そんな部分を十分に考慮している。
もし、ヨーロッパゲーム市場に本当に相応しいゲームがあったら、
これをパブリッシングしてヨーロッパにお披露目したい心も確かにある。

しかし、私たちはどこまでも 「NCソフト」 の支社の中の一つだから、
ヨーロッパ一つにだけ視線を固定する事は出来ない。
「ヨーロッパ市場に相応しいゲーム」 よりは 「全世界的に成功する事が出来るゲーム」 を
捜すのが、もっと大きな関心事と言いましょうか?
それだけ今すぐ積極的にヨーロッパ地域に対するパブリッシング事業に跳びこむ計画はありません。

記者 :
最後にヨーロッパ進出を考慮している韓国ゲーム社に助言をするのであれば?

最高業務責任者 :
ヨーロッパ市場は北米や東南アジアみたいな地域より、とても複雑で、
また、とても多様な文化と言語が調和している。
ヨーロッパに進出するつもりなら、こんな部分を絶対に無視してはいけないと思う。

そして、こんな現地状況に対してよく理解が出来て、また、ノウハウも取り揃えた事は、
あくまでも現地業社だからである。
もし韓国から来たら、現地パートナー社と多くの話を交わして、
緊密な協力関係を結ぶ様に努力する事を助言したい。

投稿者 (む) : 2008年8月24日 03:19

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